イライラ蓄積中

 長く使わせていただいてきたFireFoxと当分お別れすることにしました。原因不明ですが、「戻る」や「新規に開く」処理が正しく動作しなくなって、全く別のタブを選択して「戻る」を実行してるのに、はてなで編集中のタブを狙い撃ちするように入力前の画面に戻し、編集中の文章を初期化してくれます。Google Chromeは将来には期待するけどまだ使えないし、Safariはすぐ落ちるし、Operaは遅いし、IEは使う気がしない。結局、FireFoxを完全にアンインストールして一から確認しながら戻すしかないのかなぁ。ちなみにさっきも下記の文章を書き終わった直後に事故が起こり、画面に蹴り入れそうになりました。
 さて、本題。
 伊駒一平氏の月記を読んで、最近気になっていた原因がわかりました。なんの話かというと、最近発売された「キャスター亜矢子 完全版」が発売前後までISBNコードが登録されていたのに突然削除されてしまったのです。はてなではISBNコードを使って表紙絵やタイトルを表示することができるのですが、これはそもそもAmazonが提供しているデータなので登録削除されるということは要するにAmazonで取り扱いしなくなったということ。このように一度登録されていた本(すべてエロ系)が削除されることが何度かあって、不思議に思ってました。古い本ならまだしも新刊を登録してすぐに消す理由って何だろと思ってたんです。

で、ちょっと失礼してコピペさせていただきますと、

Amazon.co.jpでは既に取り扱いを禁止している児童ポルノを想起させる商品に加え、以下に該当するようなアダルト商品の取り扱いを、今後中止することにいたします。また発見した場合は直ちにカタログの削除を行います。
・違法性、残虐、虐待をテーマにした商品、または著しく嫌悪感を催すような商品
―「残虐表現」「ドラッグ」「鬼畜系」「食糞」「獣姦」等の残虐表現を含むもの
また商品登録の際に下記の文言を「キーワード」に登録することを禁じます。
―「レイプ」「強姦」「輪姦」「暴行」「乱暴」「凌辱」「虐待」「残虐」「食糞」「獣姦」「ドラッグ」「鬼畜」その他著しく残虐または嫌悪感を催すような表現
上記に該当する商品の登録や、キーワードの登録があった場合は商品を削除させていただき、また削除にも拘わらず同じ商品を再度登録されたり、禁止されたキーワードを再度登録されたりといった状況がある場合、今後の取引をお断りすることもございますので、予めご了承くださいませ。

 ということだそうです。これを見て、このキーワードや表現に該当するものなら消されても仕方ないんじゃ、と思う人もいるかもしれません。けれど私が問題だと思ったのは、そもそも「キャスター亜矢子」がこのAmazonの指摘に該当する作品なのかという点。少なくとも、タイトル、帯、目次のどこにもキーワードはないし、ストーリーだってこの作品は該当してないと思っています。最後のほうで伊駒氏が暴走してか、浮浪者に亜矢子を抱かせて、やや陵辱的な屈辱を与えるシーンがありますが、これがAmazonが登録削除した理由なら、もうなんでもありだと思いました。成年向けエロなら上記に該当しようがしまいが、『…ような表現』という部分で拡大解釈して、好き放題に規制かけてきそうです。とにかく金がほしいAmazonですから、売り上げに影響するようなら多少無難な作品を残すことも考えそうですが、このジャンルの取り扱い規模縮小は確実に進みそうです。と同時にはてなで参照もできなくなるわけですね。実際ISBNコードで表紙絵とタイトルを表示していたのに両方とも消えて何の作品か分からなくなっていたページも見つかりました。
 幸い私は現在東京のど真ん中に住んでいるのでこの手の本の購入に困ることはありませんが、地方に長く住んでいた経験もあり、この動きはほんとに残念です。本を扱う会社だからこそ、表現の自由を守りながら、管理すべきこと(子供には買わせない、見せない)をきちんと実行して欲しかった。こうして自分たちだけ健全を気取る安直な流れに走ったことは残念です。