志村一矢:著者、ぎん太:イラスト/竜と勇者(あいつ)と可愛げのない私

竜と勇者と可愛げのない私 (電撃文庫)

竜と勇者と可愛げのない私 (電撃文庫)

  • 感想:読了日03/03

志村氏の作品はこれが初。ストーリーがアンジュの視点で淡々語られていく手法はどうだったんでしょうか。おもしろい試みとは思いますが成功しているとも思えない微妙なところ。今後、続編を読み進めるうちにクセになるかもしれませんけど。作品は嫌いじゃないです。王道勇者モノをベースにしながら、新しい勇者や魔法使い像を描こうとしている点は好感持ってます。別に過去に見たことがない魔王の力や魔法などの新設定が欲しいわけじゃないですからね。それでも奇をてらうほどの新味な設定を導入しない作品をプロット段階でGoするにはかなり作家に信頼がないとできないでしょうし、他の既刊作品にも興味が湧いてきました。総評4