中年/年刊中年チャンプ合併号

年刊中年チャンプ 合併号 (ポプリコミックス71)

年刊中年チャンプ 合併号 (ポプリコミックス71)

絵柄&魅力:★★★★★、設定&話:★★★★★、愛&エロス:★★★★★、総評&次巻期待度:★★★★★

  • 感想:読了日5/28

 絵柄は可愛いし女の子は個性的だし何より話が好きなので、かなりお気に入りの作家さんだったのに最近全く作品が見られなくなってました。そしてポプリ4月号に久々登場した喜びも束の間、デジタル化の波に絵が激変。中年さんの描線の味が完全にデジタル化で殺されてました。単行本にも最近の2作品が収録されていますが、巻末のほうが最新作とは雑誌で知ってるファンでも思わず勘違いしそうです。線の太さや強弱はもちろん、描線のメリハリなんかも慣れればデジタル画で出来ることなのでいずれ気にならない程度になったんでしょうけど、以前の描線が好きだった私としては非常に残念。デジタル画の作家さんには端から求めてないことなのでマイナスではないですが魅力のひとつが失われたといわざるを得ないと思います*1。それでも話のおもしろさなど最新2作品にも良いところは出てなのでまだまだ期待してたんです。今回の本のあとがきに書かれていたことに比べれば些細なことでした。
 ・・・中年さんはしばらく休筆されるそうです・・・。しばらく執筆を休む原因になっていた病気の再発の可能性などを考えて、生活すなわち職業を変える必要があると判断されたようです。決して二度と絵が描けなくなったわけでもないし、未収録作品を同人か何かの形でまとめた本を出す考えもあるようです。ゆっくりでいいので作品作りは続けてほしいと切に願ってます。つうか、未収録作品だけでもう1冊作れたんじゃないの?>マックスさん
 ということで、内容にほとんど触れないままダラダラと書いてきましたが私自身の電池も切れてきたので今日はこの辺で。もちろん本の出来は満足です(上記「絵柄&魅力」の評点から巻末2作品は除外してますが...)。表紙絵に惹かれ、最初の数ページで茜ちゃんの拗ね顔に萌えた諸兄は迷わず買っとけ、といいたい。

*1:余談ですがかわもりみさき先生も同様にデジタル化移行中のため最近の雑誌掲載作品(まだ一部アナログですが)は見てて泣きたくなります。エロスやストーリーなど作家の核になる部分は変わってないのかもしれませんが漫画というジャンルの魅力のひとつである絵に対する魅力が薄れていくのは私にとって非常に重大な問題です。別にペン入れまで従来通りの手順でやってもスキャナではきれいに取り込めないんでしょうかね。出版社の都合で絵を描くツールを変更させるような横暴なことはさすがにしてないと思いますが事情が分からないです