赤月みゅうと／イノセント〜少女メモリア〜
- 作者: 赤月みゅうと
- 出版社/メーカー: ティーアイネット
- 発売日: 2010/06/04
- メディア: コミック
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- 感想：読了日6/1
赤月氏の初単行本。と軽く知ったかぶりをしてみたけどMUJINは去年からあまり買ってないため*1、収録内容はほとんど未読。読んだことがあったのは、雑誌掲載時と同様に巻頭カラーの作品だけ。実際この作品の印象はよかったが、結局どんな作風の作家かも知らずに買った割に読後はいい買い物をしたと感じている。
人物の絵柄は率直に言って個性不足*2。悪くはないけど、それだけで購入する気になるほど強力な魅力は出てない。もちろんこれは好みの問題なので十分可愛いと感じる人も少なくないだろう。全体的な絵の印象に関しては、迫力のある大きなコマや様々なアングルからパースをつけた人物描写は巧さを感じさせる。尻やおっぱいの形やサイズについては私とやや嗜好が合わないが許容レベル。背景や女の子の服やアクセサリの描き込みについては高く評価したい。またマンガ記号として、挿入された瞬間、女の子の皮膚がビビッとしびれてるような描線を使っているのには目を惹いた。
MUJINという雑誌は、楓牙氏の作品のように成年向けのエロ度を備えながら、作者の個性を強く感じさせるボリュームのあるストーリーマンガを読ませてくれるが、赤月氏の描く作品もストーリー面は高く評価したいと思う。巻頭の作品のようなせつない恋愛マンガは今後も続けて欲しいが、少しSFチックなお話も悪くないと思う。最初の１冊めなのでまだまだ掲載作品数は少ないし連載もなく、どこまで描ける作家なのかは今後の作品に期待したいと思うが継続して読んでいこうと思う。
