古川日出男/アラビアの夜の種族 II (角川文庫)

アラビアの夜の種族 II (角川文庫)

アラビアの夜の種族 II (角川文庫)

 会話文の口調が変だったり、訳者がやたら文中に登場したりと、つっこみどころは少なくないんですが、魔獣の姿がいくらでも思い浮かぶ古典RPGファンなら圧巻ともいえる展開に夢中にならずにいられないです。なんなんだ、このおもしろさは〜。ロードオブザリングの映画第1弾で、オークの住処に数人で挑んでいく姿や悪鬼バルログに魔法使いが単独で戦うシーンに興奮した諸兄なら、本書の魔法戦は映像なくとも目に浮かんだんじゃないでしょうか。それでもこの巻は第3巻(というか本来は1冊の本なのだが、姑息な出版社の思惑からペラい3冊の文庫本になっているのを買ってしまった)に続く舞台づくりといえる序盤戦と思われ、ラストに向けて否が応でも期待が高まっています。
 今日は仕事で車による移動が多くてその最中にこっそり読んでいたのですが(^^;、明日も少し時間ができそうです。残りを読んでしまいたいと思います。