東野圭吾／夜明けの街で

夜明けの街で

　新境地だ、最高傑作だと煽りまくりの帯文句ですが果たして作家本人もそう思ってるのかどうか。新境地はそうかもしれないけど、最高傑作....。まあ娯楽小説として文句は特にないんですが、どうも世界が狭くて、おまけに不倫に盛り上がる主人公の心情も同じ男としてあまり同調できませんでした。事件のほうの謎もあまり深みがなく、どこかで見たような展開で終わってしまったように思います。秋葉が不倫をする意味ってどれだけあったんでしょうか？