月野定規/星の王子(ゴシュジン)サマ (メガストアコミックスシリーズ No. 139)

星の王子(ゴシュジン)サマ (メガストアコミックスシリーズ No. 139)

星の王子(ゴシュジン)サマ (メガストアコミックスシリーズ No. 139)

 すごいっ。(これまでの作品から)工口いに決まってると、ある程度予測ラインを高めに読むのですが、そんな抵抗もむなしく圧倒的な工口パワーで全作品が迫ってきます。読み終わると、ほんとにお腹いっぱいというか脳内が月野工口ワールドに染まってしまいました。
 今回の話は御主人様と性奴隷という構図ではあるのですが、その気もなかった天文部希望の無邪気(?)な1年生の男子が、天性の資質でやり放題やってくれました。絵も言葉も表現がうまくて最高の抜き系工口マンガのひとつだと思います。タイトル作品もよかったのですが、巻末の読切り作品「待濡虫」がイチ押しです。下着ドロの罪を認めて自宅にやってきた青年に説教をしている(非常にいい感じの)魅力的な人妻静香。夫不在で身体の火照りをもてあましているのをすっかり見抜かれており、そのまま快楽の中で完落ちしていくのですが、その絵、表現{コマ割りやイってるシーン等}、セリフや擬音、どれをとっても強烈です。ほんとに上手い。
 ここ最近は(メガストアに描いているためだからなんでしょうけど)高校生を中心にしたシリーズものが多かったのですが、そろそろ30歳前後の美人熟れ人妻系で1冊(読切りだけでもいいので)出して欲しいなぁ〜。
 そうそう、カバーをはずすと、カラー絵を下地にして収録の読切り2作品を元にした官能小説風のおまけが読めます。本編を雑誌で読んだことがある人には特にこのおまけは嬉しいのではないでしょうか。