ヤマグチノボル/ゼロの使い魔 12 妖精達の休日 (MF文庫J)

 とりあえず読み続けている作品なので、12巻めに突入。今回は特に内容はなく、ひたすらファンサービスシーンの連続でした。というよりアイデアに煮詰まってお手軽な展開でお茶を濁したような印象を持ってしまったのはひねくれすぎでしょうか。お風呂を覗くシーンなどもグリーングリーンなどで使い過ぎのネタでしょう。また、サービスシーンといっても対象年齢が低いわけだから全部中途半端でさすがに読み終わる頃にはすっかり目が覚めてしまいました。途中までは全編こうなるとは思ってなかったので余裕で笑ってたし、ちょうど話の中盤で太めのマリコルヌがあっちに目ざめてたのは思わず吹き出してしまいましたが。小中学生の坊主には適度なお色気シーンも多くてドキドキして読みふけったかもしれません。そういう意味では自分は歳をとりすぎました...。
 作者のヤマグチ氏によるとこれをラブコメと呼ぶらしいですが、実は肝心のルイズとサイトの関係はつまらない誤解の繰り返しで、もはや、またかぁという感じになってきました。別に負けってわけでもないし、そろそろルイズにあの言葉を言わせてもいいんじゃないかなって思います。
 少し注目したのは今回内容が内容なので兎塚(うさつか)エイジ氏のイラストの大半がティファの胸か女の子が脱いでるシーンという事実。残念ながら工口さは全くなかったです。あまり楽しんで描けなかったのかもしれません(勝手な思い込みですが)。ちょっとデッサンが粗い気もします。まあともかく、そういう巻でした。