甚六/思春期は発情期。

絵:★★★★★、話:■■■■■、愛:♥♥♥♥♥、次回購入意欲:♪♪♪♪♪

思春期は発情期。 (メガストアコミックスシリーズ No. 157)

思春期は発情期。 (メガストアコミックスシリーズ No. 157)

 期待の2冊目。そしてまさに期待に応える出来でした。可愛い絵柄に対して、観る者を黙らせる迫力の乳や尻。整理された描線に対して、描き込まれた陰毛、などコントラストが効いたメリハリある作画は非常にすばらしいです。また陰部もかなりリアル系ですが上手い描き方によって絵全体のバランスを崩すことなく成年向けとして特化した抜き作品に仕上げられています。これらは前作からその傾向はありましたが確実に進歩しているし、特に以前は陰部のリアルさと他の要素とのバランスが少し悪かったのが今回はそういう違和感は修正されているように感じられました。擬音も楽しいし(工口さにもプラス)、コミカルな表現もできるし、青年向けマンガでも十分なクオリティで作品を提供してくれそうですが、まだまだこの市場で力をつけていって欲しいです。基本的なタッチは、かるま龍狼氏の路線だと思いますが、現在、氏は非成年マーク付き雑誌だけでしか活躍されてないので、もう少しアレの描写が欲しいという読者にとっても魅力ある作品じゃないかと思います。要するに、今の活躍のポジションは結構いいんじゃないかということ。
 正直、話のほうは■×4にしようかと思いましたが基本的に抜き系マンガとしての出版社の要望に応えたと見れば必要十分なキャラの性格付けや舞台設定はできており、毎回オチもついてるし、プラス要素しかないなと思いました。個人的には剣持先生のお話、というか先生のキャラが好きなんですが、次回作はもう少し剣持先生くらいの年齢層を中心にした作品をまとめて読みたいです。少女も悪くはないんですが。