押見修造/ユウタイノヴァ 1巻、2巻

絵:★★★★☆、話:■■■□□、次回作があるなら買いたい意欲:♪♪♪

ユウタイノヴァ(1) (ヤンマガKCスペシャル)

ユウタイノヴァ(1) (ヤンマガKCスペシャル)

ユウタイノヴァ(2) (ヤンマガKCスペシャル)

ユウタイノヴァ(2) (ヤンマガKCスペシャル)

 2巻めだけが各所の本屋で平積みされてて内容が少し気になったのですが1巻めがないため購入を見送っていました。ところが昨日近所の中規模の書店に行ったら1冊だけでしたがあっさり1巻発見。内容は幽体離脱して前の彼女の部屋でのぞきをして楽しむという、今時エロマンガでもやらないようなネタ。幽体だから普通の人たちに直接触れることはできないけど幽体同士なら触れて融け合うとすごく気持ちいいというのがポイント。かいつまんで話すと1巻では元カノを覗いて楽しんでたけどナンパされた男たちとセックスしまくりなのを懸命に阻止しようと頑張ったけど結局幽体では何にもできずに指をくわえてみているだけだったという話。2巻では幽体を引っこ抜くという特殊な力を持つ幽体離脱者が登場し歌ってる最中の人気アイドルに実行して気持ちよく融け合うのを楽しんだというお話。かなり不正確な内容解説かもしれませんけど、1巻めから登場した謎の少女(同じ幽体離脱者らしい)と融け合った時に目にした謎の少年といろいろあったようで結局よくわからないままに終わってしまった感じです。そもそもこれ2巻で終わってしまったんでしょうか? 肉体同士じゃない交わりの話は結局リアリティもないし妄想しようもないので収拾つかなかった印象が残りました。一番気になったのが、2巻の巻末にあるあとがき(?)マンガ。編集に作品の解説をしろとでも言われたのでしょうか? それをごまかすためか変なノリの話に、久しぶりに味わったことのない微妙な余韻を感じてます。って、なんでそんな本の感想を書いてるんだ? 中途半端な期待が裏切られて行き場のない思いが...。大昔、エクトプラズムを指先から出して痴漢行為を繰り返すという工口SF小説がありましたが快楽を追求した果てにトラックに挟まれ自分が押しつぶれていく瞬間に最高の絶頂を迎えるという壮絶なオチでした。せっかく肉体の制限を超える設定を使ったのだから、もうちょっと妄想を広げてほしかったなぁ。