上乃龍也/「身体中、ヌルヌルです。」

絵:★★★★★、話:■■■■□、愛:♥♥♥♥♡、次回作購入意欲:♪♪♪♪♪

 描き下ろしを含む全12話収録。今年2冊めの単行本です。ここ1,2年で急激に好みの絵柄へと変貌し、名前買いする作家のひとりになりましたが、これまでの本は絵柄が変わる前後の作品が収録されており、その意味でこの本が私が好きな上乃龍也氏作品の新基準になったと言えそうです。もちろんまだまだ成長されるんじゃないかと期待しています。
 絵柄の話がいつも出てきてしまうわけですが、注目しているのはそれだけじゃなくてエロの点でも毎回濃い内容が展開されてて実用重視の内容は高く評価してます。ヒロインは少女のお話が多いのでオヤジウィルスに汚染されてきた私にはやや色気不足な印象はありますが、黒下着で曲がり具合に興味津々な保険医の先生も登場したし不満なし。登場する少女は、頼まれるとなんでもしちゃうマネージャー兼委員長、足がふらふらしているプリティ少女アカリちゃん、長いのと太いのだけで満足できない女の子サキ、なんでも教えて欲しいお嬢様の鮎川さん、弟とヌルヌルで遊ぶお姉さん、付け根と先が弱いユカ、ビデオ撮影好きの3姉弟妹、などなど個性も豊富。簡単な修飾語ですがなんとなく想像してもらえたかも。その中でも巻末の作品「Summer Graduation」に登場する、おかずで予習しすぎの幼なじみ マナミが一番好きかな。普段おとなしいけど、エッチな体つきしてて、実は勉強熱心だったというエロ少女はもはや定番ですけどね。可愛さではやはりアカリちゃんかな。そういうわけで、個人的には3番手、4番手ではありますが、委員長が抱き枕カバーになって30名のプレゼント企画になりました。イラストは前からと後ろからで、こちらも実用的です(w ところで天太郎氏の話だけでなく、エロ絵 抱き枕カバーの販売を最近ちらほら目にするんですが、そもそも何を詰めるんでしょうね。布団のシーツほどは大きくないみたいだけど普通の枕よりは明らかに大きいし。専用の詰め物とかハンズに行けば売ってるんでしょうか。とりあえず親バレした時ダメージが大きそう。いやまあ、それ以前に壁中のコミックでドン引きでしょうけど...。脱線。
 話を戻して、メガストアの読者向けにほんと余計なストーリーはないのでとりあえず読んで使いたい人には無駄がなくていいと思います。いずれコンビニ誌や青年誌でも執筆されることが増えてくると思いますが、その時にはストーリー面でも楽しませてほしいです。