紺野あずれ/こえでおしごと!(1)

絵:★★★★☆、話:■■■■■、愛:♥♥♥♥♡、次回作購入意欲:♪♪♪♪♪

 すっきりした絵柄ながら、感じやすい少女の羞恥心を煽り、どきどきさせるストーリー展開で魅せる好きな作家でしたが、今回ついに青年一般向けの単行本が出ました。あとがきによると最初は一般誌に誘われたけど書きたいことがなく乗り気じゃなかったそうですが、女子高生にエロゲーの声優をやらせたら好きな赤面ネタが描けることを思いつき、後はノリノリだったようです。

 実際、オナニーも知らないようなウブな女子高生に「おま○こ」や「ち○ぽ」を感情込めて言わせるなんて、羞恥プレーとしては最上級レベルでしょう。これが実現したら確かに最強の赤面エロですが、さてどういう風に導入部を持って行くか。そんなことを考えながら第1話を雑誌掲載時に読んだことを思い出します。単行本として改めて読んでみて気づいたのですが、そもそもまだエロゲー声優自体詳しく理解してないのだから、恥ずかしいエッチな言葉を言わないといけない職業であることはわかっても想像できてないんですよね。だからこそ、ちょっとだけ姉に恩返しする気持ちだけで引き受けてしまったのは結構自然な話として受け入れられました。こうして最初の導入さえ果たしてしまえば、後は徐々にエスカレートさせるのみ。もちろん、紺野氏自身、淫語を言わせるだけじゃモノ足りず、言葉だけで感じてイッちゃうというエロゲー声優としては両刃の剣とも言える痴女属性持ちのヒロインを創り上げてくれました。一巻めとしては過不足ない感じで続く2巻が非常に楽しみです。