御影獏(みかげばく)/ばっくんちょ

絵:■■■□□、話:■■■■□、愛:■■■■□、次回作購入意欲:■■■■■

ばっくんちょ (ムーグコミックス)

ばっくんちょ (ムーグコミックス)

 初単行本。収録作品が掲載されていた雑誌MOOGは2005年の創刊号から2006年末までの2年弱ほぼ毎号買ってた時期があって、登場してすぐ巻頭カラー*1を飾り、その後も兄と妹がひとつの部屋で監禁生活を強いられるサスペンスエロ「密室」や、変なツボ(精霊)のおかげで女になってしまった主人公が男に戻るためエッチする*2エロゲのような「♂♀わんだほー」など、おぼろげながら記憶に残る作品*3を描く作家でした。改めて読み直すと両作品とも前後編で構成され、前編は妄想オナニーだけでリアルエッチなしだったんですね。ともかく、その後「♂♀わんだほー」に登場した精霊のちびキャラの可愛らしさに作者自身も開眼したのか、続く「きゃんでぃぽっぷ」でも可愛いちび姉キャラが登場。そのままこの作風でいくのかと思ったら暫く掲載されることもなく、一方でMOOGの購入頻度が落ち、お目にかからなくなってました。私が再び目にした作品は「リトルリトルラバー」。絵は随分上達されてて、活き活きしたちびっ娘キャラがツンでデレるキャッチーな作品でした。笑いのノリは結構好みなんですよね。その辺が新刊情報が出て早々購入を決めていた理由でした。
 ブログを拝見するようになったのは最近で同人誌やゲーム原画もされてることを知りました。商業向けコミックの仕事の比重はこの本の売れ行き次第かもしれません。4年に渡る作品をまとめているため、本の最初と最後の作品の差はかなりありますが、確実に成長してきたことを感じさせるし、それは商業誌向けの作品を制作されている期間以外の仕事も充実してことを想像させます。
 ほんとに気になってきたのは最近の作品からだし、今後どのような作品をみせてくれるか次第のところはありますが、もうちょっとエロくなることにも期待して次回作を待ちたいと思います。

*1:「PRISON」や「Comic or Treat?」ですが、この本ではカラーページもモノクロ化されてます

*2:実際には最後にそれがわかるのでイントロだけのようなお話

*3:どこか別のメディアで見たことがあるような話