みた森たつや/わらって!桃子センセ

絵柄&魅力:★★★☆☆、設定&話:★★★★☆、愛&エロス:★★★★☆;、総評&次巻期待度:★★★★

わらって!桃子センセ (メガストアコミックスシリーズ No. 222)

わらって!桃子センセ (メガストアコミックスシリーズ No. 222)

 好きな男子学生に、目つきが悪いせいでいつもガンつけてると思われてるのを悩んでいる桃子先生。トイレでこっそり慰めながら、「高岡くん、好きなのよぉ〜」と声に出していたら、うっかり足でカギを開けてしまって、ちょうどその声に誘われてやってきた高岡くんにご開帳〜♪ 定番っぽい笑える流れは嫌いじゃないですが、大絶頂で声を最大に張り上げているならまだしも、口をふさぐように服をかみしめて呻いていた声に対して、教員用女子トイレから自分の名前を呼ぶ声がするからって中に入ってしまうという高岡の行動は少々変じゃないかな〜。ページが足りなかったのかもしれないけど、その後のストーリー展開に比べるとやや強引すぎる展開だと感じました。みた森先生らしいといえばらしいのですが、今回は、先生という立場や年齢が上であることを気にしつつ男子生徒を好きになってしまったことを悩む女性の心理状態をまじめにとりあげているように見えただけに行動が伴ってない気がしました。もちろん彼女がエッチだから我慢できないのよ、と言われたら納得するしかないんですけど。そんな導入部でしたが、ライバルの元カノが登場した辺りの展開からラストまではよかったかなぁ。あと少しでも元カノとの関係が長引いたら桃子先生は身を引いただろうし。
 タイトル作品なのでつい感想が長くなってしまいましたけど、お気に入りはむしろその後の作品。みた森氏の作品は基本的に明るいノリが魅力だと思っているので、こういうストーリー抜きにとにかくエロエロでどたばたと楽しいお話が好きですね。