ドリルムラタ／背徳ラボ

絵柄＆魅力：★★★★☆、設定＆話：★★★★☆、愛＆エロス：★★★★☆;、総評＆次巻期待度：★★★★

背徳ラボ (エンジェルコミックス)

　同時２冊発売だったわけですが好きなのは断然こちら。基本的に可愛い女性が魅力のドリルムラタ作品ですが、その可愛さもエロスも合わせてこっちが好みでした。いつも先に果ててしまって一人哀しく自家発電する男は以前家庭教師をしていた嫁の妹が寝ているのを見て、思わず肉びらをクニュクニュ♡　イカせるまで肉の感触を楽しんだ後、「私…もう…寝たフリできないよォ」と言わせるｗ。男のキャラもこういうずるさというか心理的に女性を弄ぶ感覚は嫌いじゃない。この本は『背徳ラボ』というシリーズで、結構うまくいってる風な新婚の男が主人公のお話。１話めは嫁の妹で2話目が姉。３話めは親友で、４話めはお隣の人妻。特にこの４話めがお気に入りな理由は少し説明するのが恥ずかしいのでパス（*^-^*;　我ながらどんだけピンポイントなのかと。５話と６話めは職場の同僚。順に美人で高慢な女と、30間近のお局OLの２人。どんな女だろうと自由自在。そうそう６話めのシチュエーションはおもしろかった。これまで痴漢モノも数え切れないほど目にしてきたけど、電車が揺れた拍子に女の尻に指が2本もくわえ込まれて抜けなくなる状況だけは聞いたことがないｗ。もちろん指を抜くのは簡単だけどそのまま揺れを楽しむ二人…。エロいです。７話めではマンションで口うるさい自治会会長。そして８話めは単に総集編のように過去７話の女性を総出演させるだけかと思ったらラストはなかなか意外な展開で締めてくれました。
　それにしても、ドリルムラタ作品としては久々にいいキャラかも、この男（エロマンガ的に）。寒いセリフを本心からの言葉のように吐き、簡単に女を墜とす。先の本が凌辱ばかりで愛がなかったわけですが、こちらも口先だけで愛情なし。狡いバカだけど、女の気持ちを読み取り、状況を適確に把握しているのは見てて不快感が少ない。相手がいるのに自分だけ気持ちよくなって勝手に盛り上がる男はマンガでも見ててうざいけど、そういうのがなかったのでよかった。
　私としては圧倒的に２冊のうち後者の作品が良かったわけですが、女性は苦痛や苦悩にゆがむ顔がエロいという声もあるし、どちらの本が良いかは好み次第だと思います。実際、性器描写が多いほどよく、ハードなのが好きな方は絶対『あえぐ！濡れる！』の本がお奨めじゃないかと思います。そもそも前者はMUJIN、後者はヤンコミ*1掲載作品ですから。

*1:消しはかなり薄くなってます