高橋留美子/境界のRINNE(1)、(2)

境界のRINNE  1 (少年サンデーコミックス)

境界のRINNE 1 (少年サンデーコミックス)

境界のRINNE  2 (少年サンデーコミックス)

境界のRINNE 2 (少年サンデーコミックス)

  • 第1巻印象・・・雑誌は見てないので、単行本が新作の初見になります。化け猫が妖怪なら幽霊が主役とはいえ犬夜叉と世界観が重なるところがあるので、どう違うおもしろさを魅せてくれるのかが大変興味深い点。
  • 第2巻印象・・・高橋先生は金の汚さや貧乏をネタに笑わせるセンスが秀逸だと思ってましたが、実にそれが発揮されたいい作品です。
  • 絵柄&魅力:★★★★★、設定&話:★★★★★、愛&エロス:★★★☆☆、総評&次巻期待度:★★★★★

 基本的に少年サンデーは現在「神のみぞ知るセカイ」以外読まないし*1、かつて夢中にさせた高橋留美子先生の作品とはいえ、当初は新シリーズのお祝いに第1巻の初版第1刷だけ押さえておけばいいかと甘いことを考えてました。無理でしたね、同時発売で横に並んだ第2巻をスルーするのは。しかも幼女の頃1週間神隠しにあって以来、幽霊に見慣れて、妙に冷静でおさげな真宮桜さんは、非常識なこともしないし、男口調でもないし、気も荒くない普通の女の子をしているのが少し新鮮(今のところは、と言うべきかもしれませんが)。あっという間に脇を固め、早々とおもしろい空気に満たしてくるあたりはさすがです。らんまや犬夜叉は少年誌の呪縛とも言える強いか弱いかという視点でのストーリーが多く、私自身が歳を重ねる内に熱心に読むことがなくなってしまったのですが、今回は笑いのエッセンスは残しつつ、比較的落ち着きのある主人公たち*2によって、現世への未練や輪廻を超えた想いなどをテーマに物語を展開してくれそうです。
 もっとも、慢性的に本の置き場がないので長期化しそうな週刊コミック誌の作品を買い続けるのは困難。

*1:読むといっても不定期に立ち読みしてるだけです。その他の作品は新作の絵だけチラ見して雰囲気をチェックするだけ

*2:六道りんねは単に金がなくてまともに食ってないため、元気ないだけかもしれませんが