乃良紳二／ナマナカ。No condom sex
- （読了日 11/23）絵柄＆魅力：★★★★☆、設定＆話：★★★★★、愛＆エロス：★★★★★、総評＆次巻期待度：★★★★★
桃姫で掲載されてた乃良紳二氏の初単行本です。間違いなく今年初単行本を出す新人作家で注目の一人*1。買ってきてすぐに感想を書きたかったんですが、いろいろトラブル対処が忙しくて気づいたら連休の最終日になってしまいました。
楽しみだったのはシリーズの「リメンバー・ミー」。本のタイトルをこれにしなかった理由は想像つきますが、作品自体はこの作品名にあった非常にいい内容でした、エロも話も。
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- Color Pinup： ４ｐ巻頭カラーですがショートストーリーではなく、抜き用のピンナップ。本には書いてありませんがたぶん描き下ろし。以下の作品の登場する女の子がいろいろ広げたり出したりしてますｗ
- 夕焼けメロン： これが初見でしたが、あとがきに初掲載がこれだと書いてありました。特に予告とかなかったので誰かの代原だったんでしょうか。とにかくこの作品の印象はよかったです。好きな男子のことを想って教室でオナニーしているのを目撃され、それをネタにエッチなことをされるいつものエロマンガ展開かと思ったら、噴水潮吹きを伏線にして意外な純愛展開がラストに待ってたのはかなり新鮮でした。まあ基本的にこのおっぱいのボリューム感が描ける作家ならそれだけで頭にインプットされたと思いますけどｗ
- リメンバー・ミー 〜あの頃を思い出して 全７話： 楽しみにしていた作品。半分も読んでなかったのですが記憶してた出来の何倍も良かったです。毎回描かれた１ページめが効いてましたね。特に第１話はあれだけで物の怪となってお涼さんが登場してきた訳が十分伝わったし、違和感なく、ストーリーに入り込めました。お涼さんの性格や行動が暗く重くなかった点も本編のエロいシーンのテンションを下げる悪影響もなく、いいバランスだと思いました。全話で言えることですが実用度はかなり高いんじゃないでしょうか。このシリーズが掲載作品の中では最新のものになるわけですが作画も初掲載からかなりレベルアップしています。構成がほんとにうまいと思いますね。雑誌モデルの美少女姉妹、図書館に通う眼鏡優等生、セレブな高ビーお嬢様、超売れっ子爆乳ジュニアアイドル、そして脱いだらすごい幼なじみの女の子達と、ほとんど面識もない状況からいきなりエッチなことができるシチュエーションにどうやってもっていくかという難題を、それぞれ違う方法で解きほぐした点はすごいと思いますね。普通なら最初の姉妹に使ったような手でみんな済ませてしまいガチですから。
- 坊ちゃんチ： 掲載２作めだったと思いますが、既に作画レベルがかなり上がってます。これも印象に残ってた作品でした。あの格好と状態（ぴゅーって噴いてますｗ）でご両親にご挨拶ってｗ このタイミングでナマナカで二人同時にイカせる演出は大好きです。
- べ、別に好きとかそおゆー*2： ご主人サマとツンデレペタとおっぱいメガネメイド二人のお話。これは発注がそうだったのかヤるだけ漫画です。ちなみに、この本ではこの作品以外桃姫掲載ですが、コアマガジンやワニマガジン*3でも描かれてます。コアは知りませんでしたがワニはビーストでいい作品描いてますので早くも次回作が楽しみです。しかも華漫ってことはヒロインの年齢もやや高めかな♪
- りのいろ（加筆版*4）： この作品も１ページも使い方がうまいなぁと思いますね。内容はまあ単なるショタ好きお姉さんとも言えるのですが、相変わらずいろいろ豪快に噴きだしててエロい。
- Secret Part（描き下ろし）： これは「リメンバー・ミー」の後日談です。しっかり全ヒロインを登場させたエロはあるしシリーズ作品としても意味のあるエンディングだし、１０ｐのほんとの最終話といって良い内容でした。
- あとがき
とまあ充実の２００ページ余りの作品群でした。本のタイトルどおりナマナカだけでなく噴水潮吹きパイパンやずっしりした巨乳など高い作画力に話のうまさが光った、いい初単行本だったと思います。最後に要望を言わせていただくとすれば、やはり感じるのはキャラクタの絵柄の個性やオリジナリティの不足でしょうか。表紙絵はオリジナリティをそこそこ感じますが、ピカッと光るような個性や魅力が足りない気がします。今はいろいろ混ざってる感じで、描く力はあると思うのでいろいろなキャラ絵にもチャレンジして欲しいですね。
