はんぺら/おねえさんウィスパー

おねえさんウィスパー (いずみコミックス)

おねえさんウィスパー (いずみコミックス)

絵柄&魅力:★★★☆☆、設定&話:★★★☆☆、愛&エロス:★★★★☆、総評&次巻期待度:★★★★

  • 感想:読了日01/30

 手にした瞬間の感想は「いずみコミックスにしてはちょっと厚い」。もちろん、それで購入を決めたわけではなく、表紙絵がかなり好み。初単行本祝儀とこれだけで買えるレベルでした*1。絵柄は帯に登場の木谷椎さんと似てて*2、あちらはロリ少女が主役なら、こちらはお姉さん系。それだけなら完全に私ははんぺらさん寄りの嗜好なんですが、作画の安定性では商業誌先輩の木谷椎さんには遠く及ばず。例えば2話目の「夏遊び」の始めのページくらいの作画なら特に気になるようなことはないのですが、ラスト2ページとその前までのページの描線の変貌等は何があったのかと思うほど。なんか1ページめはほとんどの作品で悪くないのに読み進めるとどんどん劣化絵が混じってくる感じ。全部じゃないので立ち読み時の印象は実際悪くなかったです。まぁまぁ初単行本ですしね、こういう細かいことは2冊目に期待(今日は気分いいので甘いな〜)。
 ストーリーに関しては特に心に引っ掛かるような斬新なネタはないですが、抜きに関する演出方向は私の嗜好に合ってるのと思います。まあでもリズムがちょっと違うかなぁ。最後の作品なんかは結構好きかな。姉の余裕を見せてTVを見ながら弟に好きにバックから責めさせてもすぐに腰を振り出して、最後はお父さんまで登場。一番エロく感じました。全体通しておねえさんモノが多くタイトルに偽りなしですが、妹が登場する話も少なくないです。しかもそんなにお姉さんヅラしてないし背徳感を煽る演出もないので巨乳年上萌えな人向けという感じでしょうか。
 あまり手放しに褒める出来ではなかったのですが、本質的に好みの絵柄であることや年齢層とかエロの相性、そして何より「school maid」などの作品で見られる乱れる長い黒髪の描写には期待してます。こういう髪と絡めたエロスがもっとあれば私の評価も変わったんじゃないかと思います。

*1:もちろんチェックしている段階で雑誌掲載作品が記憶にあるわけだが

*2:サークル『日本帝國図書館』で一緒に活動。ちなみに、擬態音へ(はぁ)とか(ぐちゅ)のように括弧をつけるのも同じでした。