アスヒロ/愛がいっぱい エロはおっぱい

絵柄&魅力:★★★★★、設定&話:★★★★☆、愛&エロス:★★★★★、総評&次巻期待度:★★★★★

  • 感想:読了日2/19

 私の座右の銘みたいなタイトルが本になって出てましたw。この充実したエロ描写でも初単行本です。
 商業デビュー当時は凌辱系作品も少し描かれてましたが、この本に収録された作品からは安心のラブエロ路線。絵柄的にはどちらでもいけそうですが、やはりおっぱいを愛でる気持ちが盛り上がるのは後者。もちろん私は歓迎です。タイトルに含まれているし事実悪くないボリューム感のおっぱいが溢れる作品ですが乳首の形がややテンプレ的なのは少し残念。もうちょっと先っちょまで気持ちが乗ってるとパーフェクトでした*1。なお、アソコの形も同様に個性が乏しいのですが、こちらはむしろこのままがいい。実際リアルで正確な描写ができる作家の中には個性をつけてクリやビラまで描き分ける方もいますが、抜き力UPする描写のためには形そのものの個性よりも、めくれ具合や吸い付き感といった挿入中の妄想を高めるエロ要素に集中してくれたほうが嬉しい。その点でアスヒロ氏の描写にはかなり満足しています。ち○こ描画はコアマガジン発行ですから敢えて書くまでもなし。
 キャラクタや絵柄についても客観的に見て、もう少し個性を強く出したほうがいいんじゃないかと感じました(私的には十分見分けつくレベルですが)。作画的には十分すぎる完成度を持つ実力者だけに、1コマ見ただけで誰の作品かわかるものは今後のためにも欲しいですね。最新作の「花火の夜に君と」などのようにエッチ比率の高い雑誌向けでもストーリー性とエロ密度をうまく両立してるし、おっぱいに絡めたバカセリフも楽しかったです。総合的に見て、私のように名前買いではなく、タイトルに期待して買った人でも満足いく内容だったと思います。

 最後に一番のお気に入りである1話目の「君の声が好き」について。合唱部に入部希望の琴里(ことり)は、声が小さいのが悩みで、(おそらく幼なじみか、つきあい始めたばかりの)きーくん(♂)に相談。声を大きくするため、驚かしてみても効果がないため、イタズラ半分で背中を指ですぅっとなでると「ひゃんっ」と反応。で、おさわりで興奮してきた二人が盛り上がってそのまま初エッチとなるわけですが、この切り替わりが非常によかったです。調子にのってくすぐり続けていたので、背中を向けた琴里を見て、てっきりすねてるのかと思ってたら、ふり向いて「ちゃんと… しよ…」の言葉。それまでは可愛いだけの女の子だったのに、一瞬にして女の顔に…。こういう雰囲気の切り替えはすごく好きだし大事にして欲しいなぁと思います。エロも充実しているので立ち読み読者へのアピールは十分な印象。もりもり売れてくれるんじゃないでしょうかw
 今後、1話目や「年上のこんなひと」の作品に出てくるような可愛いキャラクタ路線で作品を1冊まとめてくれると嬉しいです。せめて1年半くらいでっ!

*1:それこそ99点に対して100点を要求するようなレベルの話ですが