う〜とむ

作家名 よみかた 性別 NETで知った情報 交流関係のある漫画家*1
う〜とむ う〜とむ アニメータ(動画を3年)の経験あり。X68000でCGに目覚めて以来、Mac、AT*2でCGを手がける。パソ通で知り合った編集者をきっかけにこの業界にデビュー。作品の前半は単独執筆。後半の本で絵が安定してうまくなっているし他誌でも執筆しておりアシがついたのかも。ネトゲー(FFXI)にかなりはまっていたらしい。2005年末、没(詳細は知りませんコメントを参照ください) KIYOSE

・同人サークル: 柳瀬川部屋(KIYOSE氏と共同執筆)

 2年以上経過して、亡くなられていたことを知りました。少なくともこれだけ時間を置いても名前はもちろん絵も思い浮かぶわけですからビッグネームの一人であったのは事実。少なくないショックに気を紛らわせようと、このページを作成。数時間かけて全作読み直しました。平常時と少し視点が違うので客観的じゃないかもしれません。それでも初単行本は今読み直しても気合い感じます。その後もきっちり仕事をこなし着実に単行本を出し続けて比較的短期間ながら9冊を出版。基本的にロリで近親ものを主に描かれますが、オリジナリティある話と構成が多く、愛のない話も少なくないものの気になる作家のひとりでした。ややダークな雰囲気の話が多い気がするのは松文館での仕事が多いためで、本人の描きたいものだったかどうかは不明。同人誌もロリで強制奉仕ものっぽいイメージがあるので描きたいものだった可能性は高いですが。要するにもっと他の出版社でも仕事して欲しかったです。いろんな引き出しを持っていそうだったので。ある本のあとがきに、一度連載を描いてみたいと書かれていましたが、私も是非読んでみたかったです。
 『妹大好き』のあとがきに、ネフローゼを患って完治はしないと言われた、という綴りがあります。「他のエロマンガ家の訃報を見るたび、人事じゃないなぁなどと考えます」という文面も、当時読んだ時は軽くスルーしていたかもしれません。詳しい死因は知りませんが、こんな辺境の地*3からですがご冥福をお祈り申し上げます。

タイトル 発売月 出版社 表紙絵 価格(税込) 掲載作品 コメント
桃汁娘 (別冊エースファイブコミックス) 2005年11月 松文館 950円 幸福の斜め上/奥まで満たして/白い時間/家族の絆/現代教育のストレスとは?/母の奥のぬくもり/だきしめたい/ステキなお尻愛♡/家賃はキチンと/逃避行/あとがき 表紙絵がお姉さんです。そして本編にも多数。相変わらず読み切りという制限の中で常にエンディングがしっかり作られているところは感心する。巨乳レイプでと注文があったそうだが新鮮さもあってか良かった。ただし、結果的にややダーク展開が多いのは仕方ないか
二次色少女 (カルト・コミックス) 2005年04月 笠倉出版社 950円 キャンディはパパの味/ダブルブッキング/あなたが一番/幸せ家族計画/楽しい保育園/音楽のある性活/秘密基地を作ろう/月に向かって射て!/同極のくさり/あとがき 父娘(今回は義理)モノも1本。この辺は作家のカラーとして、出版社が指示したのかなぁ。絵も着実に新しくなっていて安心して読める
妹大好き (別冊エースファイブコミックス) 2004年10月 松文館 950円 グローイングアップ!/僕の好きな先生/放課後ティッシュタイム/冬はホットで♡/トイレはキレイにね♡/ご奉仕します♡/いびつな鎖/楽しい家庭訪問♡/びんかんマイシスター♡/団地少女/あとがき 「いびつな鎖」はよくあるひどいだけの鬼畜ストーリーかと思ったが、最後の締めくくりが強烈。他の話も相変わらずオリジナリティを感じる。
あそばれたいの (別冊エースファイブコミックス) 2004年01月 松文館 950円 全部まかせて/パパはなんでも知っている/たのしいおるすばん/スウィートコスチューム/眠れぬ夜は珈琲を/旅の夜/父親の条件/ボーイズ気分でイイ気分♡/大人の匂い/う〜とむ的 絵炉まんが生活 ロリも描くがもうそれで勝負してないのがいい。話の出来がいつもよくオチが効いている。松文館が強引にタイトルを決めたらしい。この頃父娘相姦モノが多かった
君の瞳の望むモノ (TENMAコミックス) 2003年04月 茜新社 君の瞳の望むモノ (TENMAコミックス) 950円 楽しいリンカン学校♥/君の瞳の望むモノ/隷嬢の日々/ベストフレンド/トップセールス/逃げ水/溶かして舐めて/ぬるま湯のぬくもり/どきどきフュージョンA side/B side/思う壺?/あとがき 妹を友人に売るようなひどい話でも締めのひとこまで少し救われる。うまいなぁ〜。絵もこの本で急に安定してうまくなった気もする、男女キャラ共に。この本から下書き以外フルデジタル化したらしいがそれが影響? ちなみにこの本に掲載の話の複数の設定を、最近どこかでまとめて読んだ気がする...。誰かが無断引用?
みるく色のぬくもり (別冊エースファイブコミックス) 2003年01月 松文館 950円 とらぶるマイシスター/アフターカーニバル/スィート・スウェット/みせられて…/スウィートシロップ/チェンジユアラブ/ゴロゴロさせて/プレゼントフォーユー 暗めの話がなくなり、明るいカラーに統一された
さくら色のふくらみ 2002年04月 松文館 920円 イラスト/ぬうどデッサン/チョッキン・ラブ/お味はいかが/勝負/消えない痕/プリーズ・ティク・ワンモア/大好き/月の出ぬ夜は/笑顔のままで 読ませる話にちょっと感動。笑える話も寂しい話もますます進化
少女のおねだり 2001年10月 松文館 920円 カラーマンガ/オプションは愛♡です/ノーコンティニュー/ごほうびはいっしょに/ずっとこのまま/お帰りなさい/やさしさの呪文/迷いの扉/行け!矢沢研究所!!①/②/あとがき トーンを落とした少し寂しいお話が多く、話づくりで1つステップアップした気がする。巻末の話はやや明るめの話を持ってきてるので読後感は意外と悪くない。計算していたらすごい。あばらの線がやけに目に付いた。
せっくすふれんど 2001年05月 松文館 920円 書は心?/家族の時間/シスターパーティ/ステキな夏休み/お加減はいかが?/お馬さんごっこ♡/いつもの放課後/正しい笛の吹き方?/壁のムコウ デビュー作でこれか〜。すごいんじゃないの。絵も話もこんなに良かったっけ、という出来。「お加減はいかが?」だけじゃないけど、由加梨にクンニして顔を上げた兄の口元が塗れてべったりという絵は今見てもドキッとした

(2008年04月24日最終更新)
(2010年03月17日一部追加更新)

*1:単行本などに手伝ってもらっていたり、ゲストイラストを貰う関係

*2:Windows系PCのDOS時代の呼び方

*3:ネットの片隅