ドリルムラタ/恥熱カルテ (MUJIN COMICS)

恥熱カルテ (MUJIN COMICS)

恥熱カルテ (MUJIN COMICS)

2007年2月6日初版
絵:★★★★★、話:★★★★☆、工口:★★★★★
 この方の描く女性はかわいらしさがあって巨乳加減もよくて ^^;)大変好きなのですが、この本も実用性も高くハイレベルに仕上がってます。今回はシリーズものと1本の読み切りで構成されています。前者は、病院を舞台にし、一見純情そうな青年にナースや女医らが翻弄されていく様を描いた作品で、ストーリーとしては何か特別なひねりがあるわけじゃありませんが何の問題もなく、工口マンガとして十分楽しめる内容になっています。2話めの逆さ富士肛門は作者あとがきでも触れていますが確かに見事すぎて印象に残りました(笑) 後者の読みきり家庭教師ものも短いながらなかなかよくできています。特によかったのが、話の中盤でクリをつまみながら感じさせているシーンで、感じすぎるの我慢している顔のアップから、かわいい唇だけをアップにして『キュッ』とさせたあと、そのままキス。さらに舌をからませ唾液の尾をひきながらしびれながら唇を離したところで、再び顔アップになり「・・・私の一番感じるところ・・・」のセリフ。こんな可愛らしい女性が実在したら馬鹿な男は間違いなく舞い上がるだろうなと思うほどの流れでした。定番とはいえ、羞恥心を失わず言葉だけはわずかに抵抗しながら、体はすっかり夢中という構図はいいですなぁ。痴女設定なら、さんざん体を求めておいて、さらに求めようとして自分の欲望の深さにちらりと見せる恥じらいなどで表現できるし、いろいろなシチュエーションでみてみたいです。羞恥心のかけらもなく徹底した痴女っぷりをみせつけられるのもこれはこれで好きなんですが。漫画の場合、小説のように心情を書き添えることができるので、本気で感じているかどうかが納得できてよいのですが、多くの実写AVのように職業風俗嬢的に感じてしまうとしらけてしまいます。この点が実写よりコミックのほうが好きな理由かも。実際に風俗に行くのはまた別の話です。・・・今日はよく脱線します。 それにしても、桃子先生がすました顔で最後に渡した参考書ですが、いきなりそっち方向なの?(笑)とオチがきいていました。
 この本が8冊目の単行本と書いてあったのでチェックしてみたら、ちゃんと8冊持ってました (^^; 全巻持ってたんですね>私。98年以来ですからもう10年活躍されてることになります。当時から絵も変わりなく(時代に合わせてか、性器描写は肉厚になりましたが)、長く工口作品を描き続けられるエネルギーにはドリルムラタ氏だけじゃありませんが、頭が下がります。昔は英丸さんの漫画と見間違うことが何度かありましたが(もちろん読むと全然違うのですが)、ほぼ毎年1冊ずつのペースでこれだけの期間本を出し続けられたことは、この方だけのものがあったからだと思います。
 最後に一言だけ、前作の
ドピュドピュ保健室 (エンジェルコミックス)

ドピュドピュ保健室 (エンジェルコミックス)

では胸の影などトーンのエッジを削ってぼかした処理にしていたのに、今回の本はどれもトーンのエッジが強く残ってアニメ絵みたいになってしまっています。もともとそういう描き方をされていましたので、結果的に前作だけが違うのですが、出版社がエンジェル出版であることが何か影響しているのでしょうか。この本と比較するとややレベルダウンしている気がして残念でした。編集者や原稿料の差とかあるんでしょうかね。個人的にはあまり影がくっきりあるのは好きじゃないので変えてもらいたいなぁとひそがに願ってます。描くの大変だと思いますが...