ふうたまろ/煽情的家族

煽情的家族 (マンサンコミックス)

煽情的家族 (マンサンコミックス)

 積んでいたコミックを整理していたらまだここに書いてない本がいくつかありました。正直一度に何冊も感想を書くのは大変なので、実際に読んだ日と書いた(掻いた?)日が違うことはよくあるのですが、やっぱり書き忘れが起こってしまいます。しかし、本棚が足りないとはいえ、積み上げた本はどうにかならんもんでしょうか。売るのは結構面倒ですから。収納といえば、私の学生時代の大先輩のことを思い出します。その先輩は在学中の8年間、工口マンガに収入の大半を注ぎ込んでおられましたが(自然と尊敬語に...)、衝撃的だったのが、その先輩の自宅(!)の部屋(6畳くらい?)に入ったとき。壁一面に埋め込み式の本棚があり、それがほぼすべて工口本!! しかも、大半がコミックでした。しばらく読みふけっていたら、おもむろに床(畳?)を持ち上げると、・・・おぉぉっ、と声が出るくらいの追撃で、床収納された工口マンガを目の当たりにしました。軽く2000冊以上はあったんではないでしょうか。それを考えたら引っ越しの度に処分し、工口マンガだけでは500冊にも届かない蔵書で何を言ってんだと怒られそうです。あぁ、また思いきり脱線してしまいました。
 ふうたまろさんの初購入本です。単行本の巻末を見る限り、すでに2冊以上は発行されているようです。というかこれで3冊目? しかも、この本は前の本の続編にあたるみたいですね。確かに展開が少々飛んでいるような印象を受けました(親子の関係で)。
 絵柄はどこかで見たような・・・。まだちょっと私の脳ではこの方の絵の専用インデックスは作れないです。でも、全編丁寧で手抜きがなく、絵に安定感のある漫画家さんです。
 ストーリーにはこだわりがあるようで、素直な展開はしないような気概は感じられます。が、いまいちキャラが立ってないというか、キャラに対する感情移入もしにくいし、続きが読みたいという欲求が生まれるほどのストーリー展開でもなく、まだまだこれからといった印象でした。工口スをどう考えているかまだわかりませんが、もうしばらくウォッチングしてみたいと思います。一度くらい、やるだけマンガを描いてみれば何か得るものがあるんじゃないかと思うんですけどね。