天太郎/PARADE! (メガストアコミックスシリーズ No. 121)

PARADE! (メガストアコミックスシリーズ No. 121)

PARADE! (メガストアコミックスシリーズ No. 121)

 表紙絵はなぜか懐かしく、昔どこかで見た色遣いなのですが思い出せませんでした。ロゴも凝ってるけどセンスが古いような...。
 いきなり(自分の嗜好の偏りを棚上げして)ダメだししてしまいましたが、本編はというと...。
 この本は3年くらい前に他誌(コアマガジン以外)で描かれた作品集でして、作者殿も絵が今と違うことを何度も「こっぱはずかしい」と漏らしておられますが、確かに絵は少し古いのですが、そんなものは大したことはないのです。何が「こっぱはずかしい」って、ストーリーがベタベタのオチなし純愛ものですよ。私の天太郎氏に対するイメージは、純愛も好きだけど笑いのひとつも入ってないと落ち着かない、というものなので、これだけ寄り道の少ない純愛ものでくさいセリフ吐きまくりの作品が並ぶと、私だったら、恥ずかしさでもだえ死にそうです。と、ここまで書いたところで昔の作品はこういうストーリーが多かったような気がしてきてチェックしてみたら....、書きまくりです(笑)。う〜む、最近の作品のイメージで、勝手に間違ったイメージを創り上げていたようです。かなりクサイ(=恥ずかしい)セリフが好きな作家だったんですね。最近はここまでのセリフは出てこなくなったように思います。そういえば、本の帯に『ちょびっとウブな天太郎を感じて(はぁと)』と書いてありましたが、編集者もきっと絵のことじゃなくストーリーのことをウブと言ってるんじゃないかと思いますね。
 で、肝心のことを書いていませんでしたが、私は好きですよ。恥ずかしいくらいのセリフが出てくる漫画。まあそればかりだと心がピュアじゃない私は間がもちませんけど、ちゃんと工口シーンもあるし。
 ちなみに収録元であった「コミックヒメクリ」ですが探してみたら2冊残ってました。最終刊になった2004年9月号もありましたね。天太郎氏が連載していた記憶はありませんでしたが、ともかく、ファンとしては嬉しい一冊となりました。ファンじゃない人は....、ちょっと微妙な本かもしれません(えっ
 最後に、思い出しました ^^)。たぶんこの表紙デザイン、今は亡き(?)「ファンロード」に似てるのではないでしょうか。緑フチの文字と書体が。実物はないので比較はできませんけど。だから、なんだといわれると困りますが...