和六里ハル(わむさとはる)/大妹 (メガストアコミックスシリーズ No. 123)

大妹 (メガストアコミックスシリーズ No. 123)

大妹 (メガストアコミックスシリーズ No. 123)

 遅くなりましたが予定どおり購入。期待通りの内容でした。何話かは雑誌でも読んでましたがまとめて読んだほうが良かったですね。あとがきによると「大妹」を描いた頃に『男性キャラ受け』ジャンルを暫く描いていく決意をしたそうですが、元々そのジャンルが好きで成年向け作品を描くようになった作家だと思っていたのでちょっと驚きでした。
前作の「苺ちゃんぷるー (メガストアコミックスシリーズ No. 59)」でカバー絵に釣られて初購入して以来注目していますが、今回は極めて少しだけですが仕上がりがラフになった印象がありました(特に「大妹」)。ネタが浮かばず苦労したそうですが時間がなかったのでしょうか?それとも単に絵のタッチを変えたからそう感じるだけ? それ以前に表紙絵も前作と比べると表情を含めて時間かけていない気が・・・。でも全体的にマイナスイメージがあるわけじゃなくて、局部アップシーンや中出し表現(体内が透けるやつ)がかなり多用されて抜きマンガとして試行錯誤されている点は今後更にパワーアップされるんじゃないかと期待しています(別に工口にこの表現が必要とは思いませんが)。後は、胸の動きの違和感がとれたら言うことないのですが、これも時間が解決してくれることを期待して今後も応援していこうと思います。
 作品としてはタイトルどおり「大妹」が一番好きでした。180cmを超える成長しすぎの爆乳妹が小柄な兄貴にベタボレで、全6話を通してやりまくるだけなんですが(兄貴がどんどん妹を好きになっていくという展開はあるものの)、妹のはるかというキャラクタが魅力的に描けていたのが良かったです。「修学旅行」という作品は未経験の二人が修学旅行直前に交際を始めて、露天風呂のゴールめざしてエッチしまくる話ですが、ナレーション風に女の子の気持ちを綴る叙情的演出は和六里さんの作品としては珍しい気がして新鮮でした。