ヤマグチノボル/ゼロの使い魔〈11〉追憶の二重奏 (MF文庫J)

 もう11巻にもなりますが、この巻はいろんなことが次のステージに進んだ気がする非常に重要な区切りになったように思います。才人(サイト)がルイズのことを好きなのは使い魔だからなのか、ルイズの虚無の力の源は結局何なのか、ティファニアをあのままにしておくのか、アンリエッタ姫とサイトの関係はどうなるのか、タバサはどうなっていくのか、など、いろいろ10巻めまでに残してきた宿題について展開がありました。それだけに非常に読んだ充実感があります(ネタバレなので何も語りませんが...)。 もっとも、その反面、メインストーリーについては、準備を進めただけで、恐らく次巻で敵との戦いがいよいよ本格的に始まるのではないかと思います。20巻くらい描けそうな勢いを余力を感じますね。
 もうひとつ、この巻では読者サービスも過去最高なのでは?という展開が巻頭と巻末にあり、そっちのファンにも高い満足感を与えたのではないかと思います。実際巻頭などは、フルフラットだが気高く美しいサドっ気のある貴族の少女ルイズが、使い魔サイトを前にして、マゾ露出プレイに目覚めていく、工口いシーンが展開されています。小中学生だって読みそうな本なのにちょっと刺激が強いのではと、お父さんになったような気持ちで心配してしまいました(笑 いろいろ想像しすぎですね ^^;
 いい気分転換になりました。