主演:ベン・ウィショー/パフューム

 序盤からバカバカしいくらい簡単にテンポよく人が死んでいく展開はちょっと可笑しいくらいでした。そんな気の緩んだところに、匂いフェチプレイ(?)。「後ろ、後ろっ〜!」と教えたくなるような超接近で嗅ぎまくる男。なんなんだこいつは〜、と笑う準備をした一瞬に口をふさがれて倒れる女性。能天気に、気絶でもしたのか?と思ってしまうような展開でした。その後の殺人というか搾人劇は人とは思えない異常さでした。そもそもあらゆる匂いを知る男がなぜ処女の匂いを特別視するのか最後まで理解できませんでしたが、外国映画らしくその辺の理屈はさておき、処刑のときの演出は圧巻でした。このシーンを観るだけでもこの映画の価値はあったと思います。すばらしいというよりは、惚れ薬*1の効果を一流の俳優が演じるとこうなるのかという意味ですごいものをみせてもらいました。
 ラストシーンは映像としてはおもしろいけど、結局何のためとか考えてしまうとよくわかりませんでした。考えちゃいけないのかもしれませんが、今度原作があればチェックしてみたいと思います。

*1:そんなチープなものじゃないと言う声もあるでしょうけど