しなま/きす☆みい (MUJIN COMICS)

きす☆みい (MUJIN COMICS)

きす☆みい (MUJIN COMICS)

 2冊目の単行本。まだ少し絵が自分にはしっくりこないところがあるし、ストーリーもノリ重視で安直な感じはあるけど、工口マンガとして楽しめる内容になっていたと思います。特に印象に残った作品は『でれP!』かな。冷静にパンツの観賞性癖を語るようなソフトな変態男なかじまに好かれようと努力する夏奈の話です。パンツを彼の男魂に巻きつけて膣内と両方で擦りあげるシーンから中出し後すぐにパンツだけをかぶせて連射する辺りはキャラ設定を活かせた上で工口さもあってよかったです。それから『天然先生 After』は初単行本に収録の作品の続編になるのですが、正直そんなこと忘れていたのに先生のキャラが記憶に残っていたのは驚きでした。少しアホ毛がある髪型で「・・・です〜ッ」という口調くらいが特徴なんですが、思った以上にタイトルどおりの天然な性格がツボっていたようです。少々非現実的なくらいに可愛い大人の女性キャラに弱いなぁ。
 嬉しかったのは各作品の後日談が2ページマンガとして3本載っていたこと。こういうのがあると単行本を買う敷居がぐっと低くなりますね。あとがきの作者の言葉(決意)も読者のひとりとしては応援しがいのある嬉しいものでした。工口マンガを天職として長く一線級(≒それだけで食える)で描き続けることは非常に難しいことなんだろうと思いますから才能があっても覚悟がなければ続かないですよね。