寄生虫(よりうむし)*1/魅せられた狩人

絵:★★★★☆、話:■■■□□、愛:♥♥♡♡♡、次回購入意欲:♪♪♪*1

[isbn:9784903705248:detail] 今年の一冊めがコレ。あとがきや[http://www7b.biglobe.ne.jp/~masuda-haruhiko/top.html:title=HP]を見るとかなりベテランの作家らしいのですが正直初見でした。HPによるとCOMIC天魔に2003年〜2005年に不定期ながら掲載されていたようですがこれまで縁がなかったみたいです。さて、この本ですが最初に一読したときは気にならなかったのですが2回目に目を通すとキャラクタの顔の一部がやたら気にかかってしまいました。絵柄はそんなに悪くないですがこれを気にしだすとちょっと集中できない人もいるかもしれません。巻頭の「お・し・お・き」という作品はやたら大ゴマを多用し、しかもナレーションで話が進むため、漫画というよりイラスト集みたいでした。クラスメイトの前で露出させられる女の子の話自体悪くなかったのですが、演出がちょっと最近の作品ではあまり見られないものでしたね。別に古いとか新しいとかじゃなく、単に見慣れない演出だったかな、というだけですが。作品解説によると、まさにそういう狙いで描かれたみたいで納得。個人的にはあまり好きじゃないかな。破瓜の時の出血がかなり激しいのも珍しい感じがしました。作家にとってのリアルを追求した結果でしょうか。また、どの作品も女性の絶頂シーンにかなり力が入っており細身の身体が反り上がって微乳の先っぽがツンと立っているのを強調して見せる演出は嫌いじゃないです。この反り返った時の女性の顔を下から見上げた構図が多いのも先述したように顔の一部が気になった原因かもしれません。

 絵は悪くないと言いましたが、少しまとまり過ぎている気がします。もうちょっとクセ(個性)を強くしてもいいんじゃないかなぁ。誰かに激似という絵柄ではないのですが少し整いすぎていて私的には印象に残りにくい気がしたので。そうそう、男性キャラがなんというか工口マンガ的に違和感を与えてました。キャラが不要に立ちすぎてるというか、線(眉)が太く少年漫画ぽくて読者である私が淫靡な雰囲気を維持できない。
 全体的に十分満足しましたが今後の活動予定など書いてほしかったですね。

*1:昨年1年間感想を書いてきて基準が見えた気がするので今年から自分の評価を形にしようと思います。総合評価は次回も買いたいかどうかで示したいと思います。♪5つが購入確定