天王寺きつね/オルフィーナサーガ5

絵:★★★★★、話:■■■■■、愛:♥♥♥♡♡、次回購入意欲:♪♪♪♪♪

[isbn:9784047125476:detail] あと1巻で完結するとは思えないし思いたくもありませんが、ともかく第5巻です。巻頭シーンに続いてルクニエッカ登場。本筋とはほとんど絡みませんが人殺しの展開が続く最近のストーリーの中で少しだけ息の抜ける恋話シーンに切り替えられる貴重なキャラ。もっともそっちの話も悩み多くて明るい雰囲気でもないんですけど。今回も大勢の人が亡くなり傷つきました。なかでもカローナはひどい。私は大人だから大丈夫ですけど少年の頃にこの作品読んでいたらいろいろ失った気がします。すべてはマリアやエンリルだけでなく読者をも巻き込んだ敵への憎しみの増強と戦争そのものへの怒りを憶えさせる演出かもしれませんが、きついですよ、これは。ポニテで見た目も性格も可愛い女の子は幸せにならなきゃいけないと思うんです。

 長期連載の作品なので今さらストーリーを追った感想を書く気もありませんが、この巻でようやくオルフィーナの代わりではなくマリア・チューダとしての闘いであることに気づき、仲間全員に正体を告げることになりました。白い火龍に載っているときの姿はまさにオルフィーナといえる神々しさでしたが表紙絵でニカッと笑う姿はマリアなんでしょうね。頼りになる仲間も結集し、いよいよ次巻ではステアンとの対決! どこまで描ききってくれるのか一抹の不安を感じつつも*1期待して待ちたいと思います。

*1:絶対ページ足りないから脇キャラのエピローグは特別編とかでいいです