支倉凍砂(はせくらいすな)/狼と香辛料? 対立の町<上>

話:■■■■□、挿し絵(文倉十):★★★☆☆、次回購入意欲:♪♪♪♪♪

読み終わってからこんな簡単な感想を書くのにずいぶん時間が経ってしまいました。長編のもので特に上下巻に分かれる作品の場合、上巻読んだだけでは意味も価値もわからない箇所があるし、何よりひとつのまとまった形での完成度がわからないので良いとも悪いとも言えない問題があります。今回一度は上下巻を書きあげたものの、結局先に上巻だけを出して、下巻を手直しすることにしたため2か月連続で発売されなくなったようです(というか同時発売という選択肢はなかったのか...)。少し待つだけで一度に読めるようになるならそうしてほしいというのが私の希望。まあ、こういうことを書くと、作者の方々から1冊仕上げるのにどれだけ苦労してると思ってるんだと恨まれそうですけど。
 さて今回のメインストーリーのほうは本の終わりのほうでようやく見えてきたという程度でしたが、たしかにデカい話になりそうです。一方、相変わらずホロとロレンスとの会話は読んでいて楽しい。こういう関係を築ける相手がいることをほんとうらやましく思います。もちろん、へこまされることが多いのをほんとに好きかはその状態になってみないとわかりませんけど。期待は持てるつづき方だったので一応評価は高めになってます。下巻がいつでるのか作者ブログをチェック中。