御免なさい/おませで御免!
絵:★★★★★、話:■■■■■、愛:♥♥♥♥♥、次回作購入意欲:♪♪♪♪♪
- 作者: 御免なさい
- 出版社/メーカー: コアマガジン
- 発売日: 2008/06/19
- メディア: コミック
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非常に細い描線でキレがあるため、単行本の紙質が1グレード上がったような錯覚を感じます。トーンのグラデーションが非常にキレイに出ているのもそう感じる理由かもしれません。実際、誰の作品とは言いませんけど、同じ三共グラフィックの印刷で同じ紙質だと思われるの他の本と比べても、ほんとに同じ紙なのか?と不思議な気分になれます。最近私もWEB漫画や携帯マンガに少し手を出し始めましたが、やっぱり紙の表現力は偉大です。電子化されたら絶対この細かい描線はつぶれちゃうでしょうね。ストーリーやキャラクタ性は言うまでもなく重要ですが、私はもう少し描線やタッチといった絵の質感にもこだわりたいです。
前置きはこのくらいして、作品の内容ですが、少女というより幼女モノです(-_-; ほんと、私にロリ属性があればよかったんですが、ないものはどうしようもないので、正直見てて痛いシーンが多かったです*3。ただ作中に登場する少女らの純粋に可愛い無垢な表情や行動は愛でたい気分になれますし暗い余韻で終わらせない演出はこんな私でも楽しめる本になっていたと思います。「迷犬らっきぃ」という作品で冒頭からリアル系だけどとぼけた感じの犬が登場します。エロもかなり上手い作家だと思うのですがこういう普通の動物キャラが上手く描けるなら、是非一般向けの作品も読んでみたい気がしました。しかし、エロ抜きだとやっぱりおもしろさ半減かな。一番好きな作品は「いもうとロボDX」。花子の行動が、如何にも関わっちゃだめという危険な香りを漂わせているのがかなり笑えました。こういうお馬鹿だけど一生懸命な感じの少女は可愛いですねぇ。一番印象に残ったシーンは「夏休みが終わったら後編」で妹のすずとお兄ちゃんが抱き合った後余韻を真っ白な背景で表現しているところ。全く新しい表現ではないかもしれませんが非常に気持ちの伝わる好きなコマでした。全作、話も絵も上手いだけでなく丁寧で、キャラも楽しくて絵柄も好きなんですから、どうしたらいいんでしょうね。最近、いろいろ理屈を吐いてロリ作品を結構買ってしまってましたが、この作品を境界線にして買う買わないを決めたら1年くらいは自重できそうです。個人的にはこのくらいの気合いの入った作品を描ける人が姉・人妻・熟女モノを描いてくれたら幸せなんですが・・・。なお、カバー下にはフルカラーの雰囲気ある台詞なしおまけマンガがあります。これもいいなぁ〜。