けものの★/YELLOW★POP

絵:★★★★★、話:■■■■■、愛:♥♥♥♥♥、次回作購入意欲:♪♪♪♪♪

YELLOW★POP (メガストアコミックスシリーズ No. 174)

YELLOW★POP (メガストアコミックスシリーズ No. 174)

 今日は上の作品だけで終わろうとかと思ったのですが昨夜書けなかった分もあるし、明日は多分書かないので旬な内に。前作、といっても最近ですが、ほぼ絶賛の感想だった、けものの★さんの新刊です。今回はお得意のけものマンガをコアから出版するということで期待は高かったわけですが、さすがにはずれなし、といったところでしょうか。
 やはりこの作家の魅力はマンガの原点であるディフォルメを活かした豊かな表情ですね。この基本的な表現力があるから、ずっと高いテンションを保ったまま全作品を読み続けることが出来るし、エッチシーンも映えるというもの。
 本のタイトルにもなった「YELLOW★POP」は神社の神様キツねえ(佶:キツ)と普通の会社員 雄太郎とのお話。ある夜仕事の疲れで神社に神頼みしに行ったところ、うっかり賽銭箱に今月の家賃を落としてしまいます。するとその夜賽銭のお礼にと現れたのがキツねえというわけ。姿は耳が生えた程度ではなく、子キツネをベースに少しヒト化した程度の外見。可愛い感じのキャラクタではあるんですがこのままエッチに突入するとちょっと…と思ってましたがそこは心配ご無用。人間の姿を保つため陽気(=精液)を飲む必要があるというのが理由になっているかはともかく、エッチの時はナイスバディのキツネ耳が生えたお姉さんに成長しちゃいます。元々全4話の後半はすっかり伏見ちゃん(大きな神社の神様)がメインになってしまってたのですが、単行本ではキツねえメインの描き下ろしを3話の後に加えることでヒロイン?をフォローしてくれたのでしょうか。キツねえ派としてはGOODでした。その他の作品もヒロインのキャラが活き活きしていて、むしろ元気すぎてエッチシーンは十分あるんだけどエロくない気がします。この辺は加減が難しいところですが、個人的には抜き系よりはキャラ萌えで楽しめる作品への期待が高いので全く問題なし。ほんとこういう作品が描ける人は重要です。雑誌の中で少しシュンとした作品が続いていても、この作品が登場した途端空気が変わるというか、テンションが上がります。
 なお、カバー下にはモノカラーですがキツねえのイラストと作品解説があります。読み切りの1話で終わってしまった作品もいつか続編を書いて欲しいです。