絵やアートの盗作基準って?

 ふと某ゲームの発売日だったことを思い出し、明日でも扱ってる店はあるのだろうかとアキバ関係のサイトを検索していたら、マンガの盗作騒ぎの記事を目にしました。写真作品のポーズをそのまま漫画のキャラのポーズに転用したり、写真の一部をそのまま切り貼りしたため、著作権違反だとネットで騒がれ、出版社や作家が謝罪して執筆活動休止になったらしいです。法律がどうなってるのか正確に知らないので、著作権を語るつもりはないのですが、難しい時代ですね。既存の写真や絵を切り貼りすることでひとつのアートにするジャンルがあることは世界的に知られてるし、切り貼りするのもその作家のセンスがなければ注目される価値も生じないわけですから、私は全コマで使われたポーズや写真のカットがどこかの写真作品から引用されたものだったとしても、結果として作品全体から元の写真1枚1枚からでは得られない効果が生まれていれば新しい作品だと思うんです。ただし、ポーズを含めてオリジナリティあふれた作品と、そうでない作品が対抗するには後者に並外れたセンスが必要だと思いますが。
 なお、弁護するつもりはなくて、特に衣装デザインをそのまま絵にしたり、写真を切り貼りする場合は元作品の許諾をとるべきだったでしょうね。後、ポーズをそのまま参考にした絵を多数「検証」として挙げられてましたけど、ポーズはデザインの一種として扱われるんでしょうか。確認は大変そうです。元写真を撮った写真家自身、そのポーズがオリジナルという自覚もないかもしれません。結局のところ、この作家は一部の読者に嫌われるほどに乱用が過ぎたということなんでしょうかね。どこまで許されるかは人それぞれでしょうし、少なくともオリジナルを見いだそうという努力がこの方の作品から感じ取れなかったのかもしれません。正直私は読むことのないジャンルの作品なのでこれ以上の話はできませんが、パクリとは呼ばれない、何か明確な基準を作ってあげないと商業ベースで仕事をする絵描きさんには嫌な感じを与えるだけの出来事だと思いました。