大朋めがね/SCHOOL GIRL

絵:★★★☆☆、話:■■■■、愛:♥♥♥♡♡、次回作購入意欲:♪♪♪♪

School girl (フランス書院X COMICS)

School girl (フランス書院X COMICS)

 「めがね」つながりで、てりてりお氏の本と一緒に感想を書くつもりだったのにずるずると遅延。作品全体の雰囲気があまり工口マンガジャンルでは読んだことのない新しい気がしました。背景はやや白っぽく、更に髪の毛が白い*1女の子の作品では背景に同化しすぎて存在感がやや薄く感じがち。希薄感の中でのエッチシーンという対比がそういう印象を与えたのかもしれません。「カーテン」などの一部の作品で、なんか微妙に描線にジャギーが入っててデジタル原稿の解像度が低めな気がしますがこれも狙った効果なんでしょうか。ラフな描線も多く、WEBコミックような印象を与えるのも単行本として読んだ時に新しく感じた要素かもしれません。
 率直に言って可愛い感じの絵柄だ思うけど初めて見た気がしないのはややマイナス。工口も成年向けのレベルに入ってると思うけど抜き専で使うようなハードレベルではなく、可愛い絵の女の子たちがエッチに感じてる顔を鑑賞するタイプ。ヒロインは全員めがねをかけてるわけじゃありませんが、PNにはいつわりなし。完全に作者の趣味なんでしょうね。特にめがねを使って、特別な性格付けをしたり、プレイ(顔射など)をみせるわけでもありませんので。
 ストーリーは絵の雰囲気に合った、帯の惹き句どおりのリリカルH展開。私はスキです。純情少女ばかりじゃないので単調な感じがなく普通に楽しめました。この作品が特にすごいっ、というのはなかったのですが、この作家固有の作風(イメージ)は1冊読んだ後に何か残った気がします。また新刊が出たら読んでみたいというのが今の率直な気持ちです。

*1:白黒原稿の白