BENNY'S/おねえちゃん♡あそーと

絵:★★★★☆、話:■■□□□、愛:♥♥♥♡♡、次回作購入意欲:♪♪♪♪

おねえちゃん・あそーと (ポプリコミックス)

おねえちゃん・あそーと (ポプリコミックス)

 「○○ねえ」というタイトルで、これまで、ぷにねえ、らぶねえ、もえねえ、こいねえ、と続けていたのに、今回とうとう「おねえちゃん・・・」に。実際姉モノは多いのでタイトルに「ねえ」の文字を含むものを調べてみたら、定番の呼び方((おねえちゃん(お姉ちゃん)、おねえさん(お姉さん)、おねえさま(お姉様)、おねえ(お姉)、おねえちん))や「あね」を除くと「えろねえ」しか見つかりませんでした。「ろりねえ」「ねえたん」「やわねえ」「デレねえ」くらいはありそうだったのに意外です。萌えに繋がる言葉自体がネタ切れなんでしょうね。と、くだらない話はこのくらいにして、今回珍しく井ノ本リカ子さんの男性向けの本は同時期に発売されていません。勇み足で購入予定に入れていた28日発売の「おとこのこ×おとこのこ」はショタ(BL?)モノでしたので、今年の3月に一般向けの本も出された井ノ本さんと活動の場を変えるんでしょうか。と、思っていたら最新号の姫盗人では同時掲載されてました。同じ雑誌に二人の作品が同時掲載されることが多いのは何か特別な理由があるんでしょうかね。

 さてこの本ですが、ストーリーのほうはかなりゆるゆる。プリント柄の衣服も平坦に見えるのを全く気にせずトーンをベタ貼り。そういう今更な不満が、絵を愛でながら工口で昇華できない人には厳しい評価を下されるかもしれません。私はラブ萌えなキャラ絵と、それと対照的にだらしなくエロい形のおっぱいやリアルなおま○こなどの性器描写を目にするだけで満足している甘々なファンなのであまり気にしたことがありませんが。それにしてもリアルな性器を描く作家は大勢いますが、数ある形の中でも好きな形を描写されるひとりです。
 ストーリーがゆるゆるというのは、例えば、「自慢くらべ」という作品で、1ページめでおばけらしきものが登場してお姉さんが悲鳴を上げてびっくりするのですが、それ自体は特に深い意味はなくスルー。2ページ目にはテレビのカットが入るのですが、日中国交5周年と書いてあり1977年のお話であることを示唆しています。テレビのチャンネルも時代を反映してダイヤル式になっています。これは何の伏線だろうと最後まで読むと、やはりスル〜。(w 弟の友達は見た目そのままのアメンボ君にミミズ君にオケラ君。これも何か特別な世界観を表現しようとしているのかと思ってると、やはりスルゥ〜*1。何も触れないままに終わってしまいます。これをBENNY’Sさんの作品の味なんだと訴えるのは少々ひいき目が過ぎる気がするわけです。それでも私はゆるいオチに笑いとか感じてるし、正直楽しめてるんですよねぇ。絵の力なのかなぁ。
 とまあ、よく分からない感想になってきました。好きな作家であることには変わりないのですが、隠しきれない不満もあったということです。さすがに姉モノばかりでモチベーションが下がってきてるのかも。リクエストさせてもらえるなら、セレブ人妻モノで是非。

*1:その後、某書のあとがきを読んで理解。この友人3人も萌えだそうです