榎本ハイツ/柳田君と水野さん2

絵:★★★★★、話:■■■■■、愛:♥♥♥♥♥、次回作購入意欲:♪♪♪♪♪

[isbn:9784862524683:detail] 

 寂しげな表情でこちら*1を見るカバー絵の水野さん。何か哀しい展開でもあるんじゃと少し不安を感じつつ、第2巻を読み始めました。もちろん要らぬ危惧でしたけど。巻頭にはカラーイラストが1枚。水野さんらしい絶妙の表情。こんな可愛い女の子を彼女にしている奴が知り合いだったら正直羨みを通り越して憎しみすら覚えそうですが、柳田はほんといい奴なので応援するしかないのが複雑な気持ち。この作品はそう思わせるキャラメイクができた段階で私的には最高評価の作品になることは確定されていたように思います。
 しかし、もうどんだけラブラブなんだよ〜と読んでて恥ずかしくなるくらいなのに全然目が離せないし、結果、二人の行為にあてられっぱなしで、デレが伝染してにやにやしながら読みふけっている始末。完璧に作品にはまってしまいました。技術的にはまだ良くなる余地はあると思いますが、話に引き込むネームの力があるし、見せ場での表情に魅力が溢れていて、この作品を超えるツンデレエッチラブコメ(長っ)は榎本さん以外描けないんじゃないかと思うほどの良作でした。この勢いを活かして是非すぐに新作シリーズを始めて欲しいです。一般誌での活躍もずっと応援していくつもりです。
 ということで1巻を読んでない人など居るはずがないので設定やストーリーは省略して一気に感想を書いてしまいました(いつもどおり...)。でもほんと未読の人が居るなら、純愛モノを普段読まない人でも試してもらいたい一冊ですね。多分理屈たっぷりに心理状態を分析したりすると、ここまでツンデレを貫く理由が分からんとか言い出す人もいるかもしれませんが、純粋に楽しんで欲しいし楽しめる本だと思います。
 話の最後に、年月が流れて、台所で水野さん(千華)が子供と一緒に登場するエンディングシーン。正直、一瞬どきっとさせられました。狙ったんでしょうけど、さすがに信じませんでしたよ、私は。ちょっとしたサプライズもありつつ、最終ページの二人のセリフは全てを語ってました。いい終わり方でした〜。あとがきにありましたが、是非是非子作り編希望! ついでに子育て編*2に熟女ツンデレ編と、いけるところまでいってみるとか…。いくつになってもラブラブな夫婦というお話も読んでみたいなぁとマジで思ってる今日この頃です。
ということで、目の前にあるLINDA氏の新刊「W -HIP-」も読みたいけど、今日はこの幸せな余韻で寝ることにします。

*1:実際は角度から考えて柳田を見てますが

*2:既に成年向けマンガじゃなさそう