てっちゃん/とろける穴

絵:★★★★☆、話:■■■□□、愛:♥♥♥♥♥、次回作購入意欲:♪♪♪♪

とろける穴 (MUJIN COMICS)

とろける穴 (MUJIN COMICS)

 ティーアイネットからの初単行本ということでヒット出版社から出し続けてきた貧乳路線を変更。もともと巨乳作品は少なくなかったので違和感ないどころか、以前より美乳に描けてる気がします。貧乳を知り巨乳を知るということでしょうか。エロをある程度期待して買える作家ですが実際悪くなかったです。帯に「剛毛」と書いてましたが、実際尻毛の描写はよかったですねぇ、多すぎず少なすぎず。ただそれ自体をいじるシーンがなかったのは寂しかったですけど。最近はパイパンなどの無毛より、明らかにわき毛やケツ毛が生えてる絵を淫靡だと感じるようになりました。エロマンガの記号としてそういう意味があることを理解してましたが最近は素でそう思いますね。おそらく昔は劇画工口で毛がボーボーなのを不快に思ったものですが今は違う印象を受けるかも。これがおやじ化...

 12作品収録でほとんど16p構成のため、基本はすぐエッチ展開になる抜き系マンガです。それでも半分近く2話構成になっていて「ホームレス○学生」をネタにした話もあるなど、少ないページ構成でも何か違った作品を描こうという気概は感じ取れました。個人的には、エッチなスイッチが入るまでの経過が好きなので、そういうのをはしょりがちな点には物足りなさを感じます。なおデブ専の話が1作品ありました。美加の変態っぷりを強調する演出効果を狙ったのかもしれませんが、ぼやけた話になってました。エロも弱かったです。このデブ専ネタでちょっと脱線すると、ちょうど昨夜段ボール箱を整理してた時に紺条夏生さんの既刊「[asin:4575831115:title]」が出てきて思わず読み直してしまいました。この本は自殺しようとしていたデブ男が富と幸運の男根を持っているとかでスーパーモデル級の超セレブ美人の3姉妹とエッチ三昧というお話。ストーリーは結構適当な感じで、あまりに男と3人の女性との絵的なつり合いがとれてなくてエロにも没頭できないのですが登場する女性は超ゴージャス。最近エロ作品を描かれないのはほんとに残念です。とまあ、どちらの作品もエロさで成功しているとは思えない共通点を感じるだけでわざわざ比較するようなものでもありませんが、つい最後の一言が言いたくなって脱線してしまいました。