パコと魔法の絵本/中島哲也:監督

評価:■■■□□

パコと魔法の絵本 (幻冬舎文庫)

パコと魔法の絵本 (幻冬舎文庫)

 昨日仕事が早く終わり映画館に行ったら、この映画が一番マシに見えたので鑑賞。何故か知らないが周りはカップルばかりで上映開始まではラブトークでやけに盛り上がってました。幸いマナーの良い人たちばかりで、本編が始まると、笑えるところで笑い、はずした笑いや静まるところでは静かだったので、落ち着いて観ることができました。ただし、評価は上記のとおり。あらすじは公式サイトで見て貰うとして、はっきり言って役者のテンション高すぎて(まさにお芝居風)、撮る方はおもしろかったかもしれないけど、置いてかれた感じでした。演出なんでしょうけど、ライティングやセリフが舞台劇っぽいのが目に付きすぎました。大貫(おおぬき)役の役所広司は歳を感じさせなさすぎだし、パコ役の女の子は実物はきれいな子なのかもしれませんがスクリーンではそれほど可愛くなかったし、可愛く撮ってもなかったです。一日で記憶を失うという設定のため印象に残るセリフが少なくほとんどリピートだったからでしょうか。撮りが多い割に存在感が薄く、結果としてラストもフ〜ンという感じになってしまいました。その他のコメディアン系の役者の方々は非日常的な演技をやればいいのだから上手下手の問題はありませんし、はりきってやってるなぁとは感じましたが、とどのつまり、2回観たいと思う映画ではありませんでした。ちょうど中間地点あたりに泣き所があるのですが、そこが一番よかったところでした。結局、大貫に蹴られた猫はどうなったんでしょうね。見逃したのかもしれませんけど...。ちなみに私が行った映画館のスクリーンがまぶしすぎて、見終わった後に目から頭痛。ぐっすり寝たおかげで今朝は元気になりました。