じゃんぬだっく/ムチムチ♥プリンセス

絵:★★★★★、話:■■■■■、愛:♥♥♥♥♡、次回作購入意欲:♪♪♪♪♪

 この流れで何の脈絡もなくこの作品。以前好きな作家の一覧に名を連ねていた時期もある、じゃんぬだっくさんの3冊目です。初単行本を見たとき、絵柄からエロマンガ界の尾田栄一郎氏((おもいっきり異論出そうですが、ファンタジー系の世界と絵のタッチから何故かそう感じてしまいました))のような印象があって、独特のスクワット騎乗位スタイルなどエロセンスも個性的で興味を持ってました。しかし、2冊目が出たのが4年前。普段読む雑誌にも見かけないため、このまま記憶から消えるのかと思ったこともありました。正直待ちくたびれた感はありますがとにかく久しぶりの新刊。素直に喜んでます。

 絵柄はあんまり変わってないかも。収録作品自体古いのかもしれませんが、良くも悪くも安定(完成?)してます。作風はこの本のタイトルからもわかるように『むちむち』。おっぱいはもちろん乳輪も乳首も大きく、可愛い少女のエロコミックが好きな人にはかなり向かない作品かもしれません。私も別にデブ専というほど太い女性の絵は好きじゃないですが『むちむち』『むれむれ』は大好きだし、じゃんぬだっく氏独特の世界観が楽しいのが読み続けてる理由でしょうか。
 巻頭から「ワレメ島ハイスクール」までの作品で、実用目的の抜きマンガとして使える人は少ないと思いますが、エロバカな設定に、くだらねぇと笑って楽しめます。一方、変な世界観抜きのお話もあって、いずれも近親相姦モノになってました。以前から何度か描かれているジャンルですが、「Useless Father」が父娘、「ぐーぐーお兄ちゃん」が兄妹、「姉貴におまかせ」が姉弟モノというバリエーションになっています。母子モノはメインではなく作中に登場してますので全方位です。どの作品も女性達があけっぴろげで明るく南国風(ブラジル的?)の開放感に満ちあふれているのもこの方の共通した作風でしょうか。表現にクセはあっても絵柄に嫌な感じはありませんから、もう少し認知度が高まって欲しい作家のひとりです。