澤野明/兄+妹=LOVE?

絵:■■■■□、話:■■■■■、愛:■■■■□、次回作購入意欲:■■■■■

兄+妹=LOVE? (富士美コミックス)

兄+妹=LOVE? (富士美コミックス)

 久しぶりに期待以上の出来の作品に出会えて大満足です。たまに買う雑誌でもイイとは思ってましたが、こうして作品をまとめて読むと心身ともに元気にしてくれる楽しさとエネルギーがありファンになりましたね。かなり以前から目にしていた印象があったので、これが初単行本というのも驚きです。昨年の秋頃からペンクラの表紙絵を飾るようになったようですがその効果でしょうか。
 絵に関して、登場人物の表情も豊かで十分なレベルだと思いますが、リアル系が好きな人には少し性器描写が物足りないかもしれません。穴はやけに浅く見えるし、男のはあっさりしすぎかと。絵柄や雰囲気ってものがありますのでこの作品にリアル過ぎるな描写が合うとは思いませんけど、顔の表情の描写に比べると少し性器の表情がラフな印象を受けます。今後エロエロ作品に挑戦されるようなことがあれば昨日の大友氏くらいの描き込みは欲しいかな。他には、作品「ほたるレポート」に登場する百合先生みたいな大人キャラが意外と色気が出ているので今後女教師や若妻モノのお話も読みたいと思いました。
 お話のほうはテンポよくお約束展開が繰り出されて、冒頭にも書いたとおりほんとに楽しく読めました。基本的に兄妹モノが軸になっていますが、兄に友人や彼女に女の子が好きな腐女子系のお姉キャラが登場し、普通無敵キャラになる傾向のある妹たちが兄以外にやられちゃうのは新鮮な展開でした。あと、5話に登場する、しずくさんの告白がオチを読んだ後に読み直すと更におもしろくなるなど演出も効いてました。エロス的にはもうちょっと耐えたり恥ずかしがる演出があると良かったんですけどね〜。まあ、あんまりエロすぎても笑えないのでこのくらいがちょうどいいんじゃないかと思わないでもないです。