伊駒一平/巨乳と貧乳

絵:■■■■■、話:■■■■■、愛:■■■□□、次回作購入意欲:■■■■■

巨乳と貧乳 (メガストアコミックスシリーズ No. 218)

巨乳と貧乳 (メガストアコミックスシリーズ No. 218)

 ベテランらしい力の抜き加減とエロスはいつもながら納得の出来でした。コマがやや大きめでシンプルな描線の作画なので、描き込み量がすごいと思わせる作家ではないのですが、例えば襟足から伸びた毛などはファンには嬉しいこだわりです。他にも、フェラしながら「ああ…すごい。すごいよおばさん!!」と堪らない声を発する少年を見つめるするどい目つきにぞくりとしたかと思えば*1、その5ページ後では「そう…入口がわかればそのまま…」と、挿入の瞬間を待ち焦がれる淫靡で可愛い目つきにごくり。こういう女を魅せる演出に同調してしまうのが長くファンでいる理由なんでしょうね。この葉月さん、最後のイッてるシーンも可愛いけど、すごく魅力ある女性だよなぁ。是非再登場を。3話めはキモキャラ体育教師と少女のお話。冷静に考えなくてもひどい話なんだけど変に嫌な余韻が残らないのは伊駒ワールドだからでしょうか。5話目には獣姦シーンも飛び出しますが、この狙ったのか描画力不足なのか分からない微妙な動物描写のおかげで絶対笑えないシーンで楽しい気分になっちゃいます。凌辱ものは嫌いなのにそんな読者でも嫌悪よりエロスを先に感じさせられるバランス感覚も好きなところです。結構リアルな演出が多いレイプものの「母娘レイプ人生」という作品がすんなり読めてしまうのも本全体の雰囲気のおかげでしょうか。ちなみにこの作品タイトルは偽りありです(w。レイプされちゃうのは母というか犯人にとっての昔の同級生だけ。もしかしたら続くのかもしれませんね(実際あとがきに続くと書いてました)。他にもいろんな意味でぎりぎりな「ねーちゃんのなーちゃん」は伊駒氏以外描けそうな作家が思い浮かびません。その他、いつもの筆下ろし作品もあり、言うことなし。帯に便乗したコメントをさせてもらうと、エロありの美少女コミックは多いんだけど、正真正銘のエロマンガを提供してくれる作家がまだまだ少ないので休んで貰うわけにはいかないです。海王社からの新刊予定もあるようだし(ただし1年後?)楽しみです。

*1:自分はM男じゃないと思うのですが、伊駒氏の描く女性の強い目力には勝てない。最大の魅力です