支倉凍砂/狼と香辛料XI Side Colors II

狼と香辛料〈11〉Side Colors2 (電撃文庫)

狼と香辛料〈11〉Side Colors2 (電撃文庫)

 総評:★★★★★ これだけ裏を読み合う会話のキャッチボールを楽しく読ませる作品は文芸書を含めて他に出逢ったことがありません。元々ファンタジーの世界に経済の話を持ち込んだ点が新しくて読み始めた作品でしたが、キャラクターの魅力も申し分なく、今一番楽しみにしているシリーズとなりました。今回もいくつかの短編で構成されてると思っていましたが既刊に登場した女商人エーブのお話が半分以上を占め、読み応えある内容に仕上がってました。