月島雅也:著者、赤リンゴ:イラスト/Re:SET 想いと願いのカナタ

総評:★★★☆☆

Re:SET 想いと願いのカナタ (GA文庫)

Re:SET 想いと願いのカナタ (GA文庫)

 この作品はネタばれしちゃうと純粋に楽しめないと思うので内容を語らないようにします。敢えて言うなら第一話が終わった時点で、てっきりギャルゲーシステムを模した作品構成なのかと思ってしまいました。プロローグ/第一話/プロローグ(2)/第二話/プロローグ(3)/第三話/エピローグという珍しい構成で、第二話が始まった直後の違和感はかなり大きかったですが、三話でなるほどと思わせる展開になってます。ただプロローグとエピローグに登場する姉妹の話はやや冗長だったのではと思いました。
 そういえばイラストは悪くなかったのに、ほとんどありませんでした。巻頭ページに載ってたカラーイラスト3枚と表紙絵だけで後は使い回し。先日読んだ同じGA文庫の「魔法の材料…」ではかなりの数の挿し絵があったので、このレーベルの方針というわけでもなさそうですが、こちらは2巻へと続かない読み切りだからでしょうか。語弊があるかもしれませんが話がおもしろければ絵がなくてもいいと思って小説は読んでますので、今まで気づかなかったわけですけど、この作品の場合は、おもしろい見た目の登場人物(?)が出てくるわけだし各話のエンディング付近で1枚くらい挿し絵があってもよかったかなぁという印象。とはいえ、人が溢れる通勤電車の中で読んでいるので、おっぱいやパンツのイラストが多い作品に比べて背後を気にせず読みやすかったのは事実。ラノベでは400p近い作品は比較的長いほうですが一気に読むことができました。