中務 省（なかつかさしょう）／進め!! ビンカン新聞部
Amazonの詳細ページは大丈夫みたいなんですが、はてなキーワードのほうは上記のとおり（10/21時点）、表示が『部』のみ（笑 いずれ直ると思いますが、手動で修正したのは下のとおり。 (追記）一日で修正されたようなので、余分な表示を削除しました。
- (読了10/22) 絵柄＆魅力：★★★☆☆、設定＆話：★★★★☆、愛＆エロス：★★★☆☆、総評＆次巻期待度：★★★★☆
収録は本と同タイトルのシリーズ全５話＋描き下ろし、「革命麗奴」が全３話、読み切り１話。このビンカン新聞部というのは、部員が視覚や聴覚などの五感からひとつずつ優れた能力を備えてて、部長は第六感という、なかなかおもしろい設定。もちろんエロマンガ要員として、主役になるのは触覚能力の優れた美琴。ちょっとさわられただけでも敏感すぎるので、すぐ感じちゃう〜というわけｗ。露出プレイでは視線すらも肌で感じてイっちゃってます。他の部員もそれぞれ優れた感覚でエピソードが用意されてます。嗅覚にすぐれた新聞部顧問の葉子先生は男の体臭を嗅ぐと、いろんな穴が開いちゃう〜、などなど（単なる痴女という気もｗ）。期待どおりの展開が楽しめます。なお聴覚に優れた翔太は唯一の男キャラなので役目は明白。
第１話では描線はふらふらしてるし背景は白いし作画レベルがちょっとやばめな感じでしたが第３話辺りからはそれが気になるようなことは全くなく、純粋に作品を楽しめたように思います。大笑いするようなギャグセンスがあるわけではないですが、楽しいと感じる程度に小ネタもあるし、設定のおかげで多くを語らなくともキャラクタが理解しやすかったです。ちなみに第４話の「妊娠らめえええええええっ」のセリフには笑いました。
なおこの作品はどこにでもある学園が舞台ではなく、１０年ほど前に再発見された瑠璃江ヵ島という秘境に封印されていた「神」が存在する世界のお話です。部長が第六感能力を備えている理由とか、１コマだけですが日本の天皇やローマ法王がその「神」に匹敵する力を持っているらしいなど裏設定もいろいろありそうです。心配するほどストーリー重視でエロをほったらかしにしてたわけでもないですがさすがに気になったのか、こういう設定に絡んだストーリー展開は４話までで５話も番外編的にエロメインという構成。
その他、「革命麗奴」は救いのない話でしたが一工夫ある設定で安直な内容にはなってなかった気がします。最後の読み切りは最初の美琴と翔太のようなバカップル話。この路線で今後も作品を発表されるとすると個人的には結構楽しみ。単にラブラブカップルな話よりも少しバカが入ったほうがこの作家が個性が出せる気がしますので。いずれにしてもエロ絵はまだまだという印象。先にも書いたように作画自体は３話目あたりから気にならないレベルになったものの、肝心のエロスが弱くて実用性には遠い気がします。笑いをとるシーンが多いとか、エロページが少なめとかではなく、単純にエロく感じない。その点では梅玉奈部氏の作風と共通性を感じました。この辺の感想は私固有かもしれないので原点要素とはいえないのですが、一言でいえばあんまり女性が感じているように見えないんですよね。ＡＶで女優が演技してるような…。
最後にどうでもいい話を…。あとづけのページで「この作品を読んでのご意見やご感想をお寄せ下さい」の後、なぜか「Mumei先生へのお便りもお待ちしております。」とのこと。オークス繋がりですけど、なぜに中務省氏の本で…（笑 まあ既存の組版データをひな形にしたから作家名のところを修正し忘れただけなんでしょうけど。ちなみに、Mumeiさんの本がオークスから出たのは2008年12月。他の華陵COMICS（MEE氏の）を見ましたけどさすがに毎回忘れてるわけじゃないようです。粗探ししたいわけじゃないんですが、オークスや成年コミックに限らず最近出版物の誤字・脱字多いですよね。忙しすぎるのか能力あるいは集中力が低下しているのかわかりませんけど。
