大見武士/月刊 哀川編集長(1)

月刊哀川編集長 1 (ヤングコミックコミックス)

月刊哀川編集長 1 (ヤングコミックコミックス)

  • (11/7読了)絵柄&魅力:★★★★☆、設定&話:★★★★☆、愛&エロス:★★★★☆、総評&次巻期待度:★★★★

ついに完全なシリーズものの第1巻が発売。あとがきにも書いてあるように大見作品初の「第1巻」です。まあ稀に第1巻だけで終わった作品もありますので油断されないようw 「月刊」の文字同様、第一巻を示す「1」というのも単にタイトルの一部という可能性もありますから。また、これもあとがきマンガに書いてありますが、この作品、「ろ〜ぷれ」第2話に登場した哀川さんが主役になっています。大見氏自身、かなりお気に入りのキャラクタだったようです。なお少々設定に変更があり、何の会社か分からない課長だったのが今回はコンビニ売りエロマンガ『コミックヤング』の敏腕編集長という肩書きになりました。そのお相手の部下の名前も「今井」のまま。まあ、いつもあとがき漫画のS編集長ネタがおもしろいし、今思いつくベストの構成で長期連載化に挑んだというところでしょうか。
 大見氏の作品は読者投稿を元ネタにした作品を除いて、どれもいい煩悩にまみれてて読んで楽しいんですが、前置きからも期待できるとおり、哀川編集長が可愛いらしく描けてました。作者愛が深すぎるのか少々ベタすぎる気もしましたが、露ほども嫌な気にさせるわけでもなく、ラブラブで幸せな展開にあてられっぱなしです。ただし1巻のラストには悪キャラも登場しましたし、2巻は多少波乱が起こるのでしょうか。まあ、幸せすぎる今井には多少辛い思いさせてもいいかなと思ってみたり…。期待してます。