牧野坂シンイチ/PURE GIRL ピュアガール

PURE GIRL (メガストアコミックスシリーズ No. 237)

PURE GIRL (メガストアコミックスシリーズ No. 237)

  • (読了日11/23)絵柄&魅力:★★★★☆、設定&話:★★★★★、愛&エロス:★★★★☆、総評&次巻期待度:★★★★★

もうひとつ発売を非常に楽しみにしていたのがこの1冊。例えば『告白×告白』という作品で、生徒会の会議中にいきなり「好きです」と女の子に告られるシーンなどは2007年10月号掲載と2年も前の作品にしてよく憶えていました。もちろんこの一言のセリフだけでなく、「ボクの目を見て下さい」と言った後の彼女の反応とかハートフルな演出が良くて作品全体が魅力的だった結果だと思います。全作品を読み終わって改めて認識したのは、非常に好みのラブエロ作品を描かれる作家の一人だということ。各話のエピソードが印象的なので記憶に残ってる割合がかなり高いです。『ホントのキモチ』なんかも帯の惹き句にありますが正に「萌え萌えキュン」な女の子が描かれてましたし、『プリセプティナース』の看護婦さんもドジっ子演出もありますが挙動のひとつひとつが初々しいです。どの作品の女の子も本のタイトルのピュアな感じがうまく出ていてキャラクタの魅力を引き出すのが上手い作家だと思いました。

    1. 誰も知らない: かっこいい水泳部部長のユリ。しかしその実体はw・・・更衣室でふああぁあ
    2. ぷろじぇくとi: 付き合って1年になるのにH未経験のユイ。今夜こそと思って彼の部屋に来て目にしたものは・・・ALL妹本!
    3. 現在片想い中: 同じ難関大学を目指す高島に片想いの千波。高島には他に好きな子がいるとわかって・・・いいコケっぷり。このアプローチを続けられて墜ちない男は相当なツワモノ。
    4. 告白×告白: 生徒会(?)の予算会議で普段おとなしい坂下さんが挙手して発言・・・仲本君に一言「好きです」 しかしその後1ヶ月放置って仲本ダメすぎ
    5. ホントのキモチ: 大地(主人公)がめずらしく早朝登校すると下駄箱の前で妙なオーラを発しているクラスメイトのメグ・・・自分へのラブレターと知らずからかうつもりで読み切った後の「いじわる!!」と言った彼女の表情、大好きです。ラストの大地の浮かれっぷりはよくわかるw
    6. プリセプティナース: 両手を事故でケガした橋口の担当看護婦はまだ新米・・・実際おしっこの時どこまでサービスしてくれるんでしょうね。ドキドキです。
    7. ハートぶれいくショット: 女4人で下校中の会話。奥手だと思ってたカスミまで「入れたまま4回連続で出してくるの」と発言。自分がクラスで最後の処女と知る恵美・・・あせってたのはわかるがちょっと可哀想なエンディング。男の反応は最初から最後までそれを予想させるものでしたけど。
    8. イブの贈り物: イブを彼と過ごすことになったとはっしゃぐ妹。ひきつる顔の姉にはもちろん予定なし。そんな訳で軽いおふざけのつもりですり替えたプレゼントで大変なことにw 彼氏、無茶しすぎ。
    9. フェイクラ: あこがれの希美先輩から付き合ってと告げられた佑君。ただしこれはストーカーをあきらめさせるフェイクデートをするため・・・公園で恋人のフリをしてるうちにそのままヤっちゃうという展開自体は初めてじゃないと思うんですが先輩の反応がなんか良かったです、可愛くて。
    10. 誰も知らない−後日談−(描き下ろし):あとづけのページまで使っての後日談。妄想の回数だけ部長に搾りとられたんでしょうねw

 ちなみにカバー下にも「ぷろじぇくとi」の後日談漫画あり。作者のあとがき文はなく、おまけ漫画で埋め尽くしてます。個人的にはいつものごとく「ノ鼻」が目についたのですがキャラクタの力のおかげか比較的気になりませんでした。どれも好みの作品に仕上がっており今後も買い確定です。

  • (お詫び)INDEXの作者名が変換ミスに気付かず間違ってました。すでに修正済みですが、「牧野阪」ではなく「牧野坂」です。