蜂矢マコト/誘惑指定図書

誘惑指定図書 (WANI MAGAZINE COMICS SPECIAL)

誘惑指定図書 (WANI MAGAZINE COMICS SPECIAL)

  • (読了日12/2)絵柄&魅力:★★★★☆、設定&話:★★★★☆、愛&エロス:★★★☆☆、総評&次巻期待度:★★★★

 最近政治家ネタのマンガなんかも描かれて独特の存在感を示されてますが、絵柄とか設定やストーリーなどを総合的に見て、30後半から40代くらいのそこそこベテランの作家かと思ってましたが、今回が初単行本のようです。事実、この名義で過去に単行本が出てた記憶もないのですが、あとがきに思いがけない経歴など書いてあるんじゃないかと密かに期待してました。結果的にはそういう情報はなかったのですが、収録作品は一番古いもので2004年2月号とベテランと勘違いさせるほどに結構以前から書かれていたようです。約6年前ってことですからねぇ。2008年12月号掲載までの作品なので冒頭の政治家ネタ作品は含まれておりません。
 本編のほうは20代近辺の女性を中心に軽めの男から目つきのあやしいオヤジまでバリエーション豊富な登場キャラと内容。恋愛モノから調教や凌辱モノ(不快なほどじゃない)まで今はなんでも描いて試しているという感じでしょうか。なかでも「偽装若妻蹂躙」という作品では少子化問題をネタに独身税が導入された世界を描いており、その税を逃れるために偽装結婚していると疑われる女性を捕らえ孕ませてしまおうという内容。うまく時事ネタを取り入れてエロに結びつけており、最近の世相ネタを描くきっかけにもなったんじゃないかと思われます。
 話としてはおもしろいんですが、後はエロをもうちょっと頑張って欲しいですかね。リアル派なのかもしれませんがこの絵柄ならもう少しハードなほうが似合うんじゃないかと思いました。期待してます。