久川ちん/新婚さんごっこ

新婚さんごっこ (メガストアコミックスシリーズ No. 247)

新婚さんごっこ (メガストアコミックスシリーズ No. 247)

※なんだかまた本の詳細表示のフォーマットが変わってますねぇ。様子を見るため表紙絵は別表示にします*1。表紙絵更新されてたので右にあった表紙絵は削除
絵柄&魅力:★★★★☆、設定&話:★★★★★、愛&エロス:★★★★☆、総評&次巻期待度:★★★★★

  • 感想:読了日01/22

やっと出ました、初単行本。巻頭の作品は本のタイトルにもなった「新婚さんごっこ」。これ、目次によるとコミメガ2006年3月号*2に掲載された作品ですからもう4年ですよ、4年。個人的にはこの作品で久川ちんさんの名前は記憶にインプットされたわけですけど、素朴に純情そうな女の子が好きな男を前にしていろいろテンパりながら迫ってくるのが、なんかね、いい感じだったんですよ。
 恐らくは中高生でも男女の距離が比較的狭い田舎町の学校での出来事。放課後、川田とのゲームの負けが込み、なんでもいうことを聞くという約束に従い『新婚さん』を演じるリョウスケと倉田かなで。かなでがリョウスケに好意を抱いているのを知ってて協力してあげたんでしょうけど、結局照れてうまくできないリョウスケにちゃんと明日までに練習するようにと命じて退散。そのままかなでの家の呼ばれ新婚さんごっこの続きをはじめるというお話です。照れながらも妙に積極的な かなでにドキドキは高まり、新婚さんぽいコトって何があるんだろうというフリにメシとかフロかなーと狙いどおりにボケるリョウスケ。先にフロに入って期待でちんこギンギンにして待つが入ってきたのはスク水姿の彼女。この辺のいきなり始めてしまわない溜めなんかもむしろ好きなんですがこのお話はここからが真骨頂を発揮。風呂につかうリョウスケの股間でそそり立つモノを見て勇気を出すかなで。もうこの時点で恥ずかしさが思考を鈍らせ、好きと口にしてしまったことも気づかず、後ろ向きに彼のいる浴槽に…w。色々丸見えだったぞ、と焦るリョウスケに「見せたんだもん…わざと」のセリフ。純情なエロスっていうのかなぁ、こういうの好きなんです。その後はラストまでいちゃいちゃ。どうせ大して進展しなかっただろうと思ってからかう友達が、まさかの新婚っぷりに最後キレる反応もいい。まさに期待できる新人登場という作品でした。
 他に「面倒なんて言わないで!」という作品でもデビュー作のテイストをうまく転化していて、私の中ではテンパっちゃう可愛い女性が描ける作家として脳内エロマンガ作家リストに登録w や、ほんとに長かったね4年は(しつこい)。ちなみにこちらの作品に登場する小早川先輩が私のイチオシ。理想だね*3、こんな可愛いちょっと年上の女性は。
 ちなみに単行本だけのおまけは巻末に収録の描き下ろし4p。表題作の後日談です。いつまでもイチャイチャしてんじゃねぇよという心の叫びを可愛い女の子が代弁してくれましたw。
 絵柄に関しては既に自分のものを持ってるし技術的に特にこれ以上望むことはないです。ぬちゃっとしたあそこの描写も満足できるレベルです。もちろんもっと上手くなってくれることは歓迎ですけど。個人的には「ち○ちんみせろ」という作品で後ろ姿と口元しか見せてませんけど美人で巨乳な責め系奥さんキャラで一本読みたいかな〜。キャラ設定としては純情系で処女率高めですが意外とSな女性もいけそうな気が。
 ストーリーに関しては、今回タイトル名を出した2作品は私が特に好きなものとしてピックアップしましたが、他の作品はテイストの違う多彩な内容になっています。密室の中で男女がともに過ごすという実験を描いた「実験室」も取り上げたい作品のひとつでしたけど、そんな調子で書いてたら結局全作感想書くことになりそうな勢い。類を見ないオリジナリティとまでは言いませんが、他の作家との違いを感じさせるだけの個性がストーリーにも出ていたと思います。ちょっと抜きマンガ的にはじまった「放課後ナイトメア」や、平行世界のエッチな自分が登場する「平行彼女」も印象に残りました。
 問題はやはり量産力でしょうかね。詳しくはないのですが同人活動もされてるのは知ってます。そちらが今のところメインということなんでしょうか。現在はホットミルクで4ヶ月に1本ペースですから・・・やっぱ3年後ですか〜?。続けてくれさえすれば、と思いますが、次巻が出る頃、自分はどこにいるのかなぁと思う今日この頃。

*1:表紙絵が未登録の場合、見た目が変わらないものを手作業で作成しているのですが、こういう変更には対応できないんですよね。ちなみに、旧フォーマットで表示されたり、クリック情報が表示されてないのがそれに該当します

*2:今回収録された全作品の中で最も古い

*3:すなわち、リアルじゃ居そうにない...