MAC−V/すとろべりぃ12 (メガストアコミックス)

すとろべりぃ12 (メガストアコミックス)

すとろべりぃ12 (メガストアコミックス)

2007年2月2日初版
絵:★★★★☆、話:★★★★☆、工口:★★★★☆
 MAC−Vさんは初見以来ずいぶん長くなりますが、この数年で特によくなったと感じる作家のひとりです。以前は目と口から感じていた古臭い印象もかなりとれ、昔からのめがねっ娘と最近多くなったスレンダーボディを武器に工口マンガ業界の一角を占める存在になってきたように感じています(ちょっと褒めすぎか)。ちなみに、眼鏡の描き方にはこだわりがあり、古い作品では眼鏡のフレームは全周囲あったのですが、しばらくすると、フレームの上側だけぼんやり切れるようになり、最近ではフレームの上下で切れた表現に変わってきています。この変更はすごくよかったと感じており、フレームを全部描くと顔が重たい印象になっていたのが、最近の描き方では、表情も柔らかくなり、女の子(要するにメガネっ娘)の魅力が増していると思います。断る必要もありませんが、私はメガネ属性があるわけじゃないので、その筋の方の意見も聞いてみたい気もしますけど。
 なお、私の場合、この方の描く熟女キャラが結構好きだったりします。実際、ワンショットしかありませんが、4話めの「究極すいみんぐ」の冒頭に出てくる女性教師!いいですよね。この方でぜひ1本作品を描いてもらいたいです。さておき、この成長はコアマガジンで鍛えられたのかもしれませんね。ちなみに読み直して気づきましたがこの本に登場する女の子の年齢はタイトルの数字みたいです。※やべぇ、口リですよ口リ。でも前作も同じ数字がタイトルについていたような気が・・・。
 今回カバーの絵はよく描けていて、本屋で選定中の立ち見では登場キャラは年齢的にちょっと高い印象でした。まあ設定が何歳だろうが、印象のほうが重要なので問題ないのですよ。※昨日、口リは苦手などと言ったそばからこの本を読んでいるのは少し気が引けました...。まあ、気に入れば何でも読むってことです(ひらきなおり)。
 さて、この本も、メガネっ娘だらけで男のアレは年齢に限らずどれも女の子の腕ほどもあるという定番キャラで固められていますが、うまくなった証明というか、ひとつの作品に登場するキャラクタ数が多くても余裕をもって処理されているように感じます。不思議な(変な)話が多いのですが、どれもうまく(?)まとめていて、おもしろかったです。ところで、マスクや紙袋をかぶって目と口だけを出している男性キャラが何度か出ていますが、マイブームかなにかでしょうかね。