板場広志(別PN:板場広し)/なるままホスピタル (バンブー・コミックス NAMAIKI SELECT)

なるままホスピタル (バンブー・コミックス NAMAIKI SELECT)

なるままホスピタル (バンブー・コミックス NAMAIKI SELECT)

絵:★★★★☆、話:★★★★☆、工口:★★★☆☆
 この方は20世紀の頃から活躍されていますから、ほんとに長いです。某作品がアニメ化されたときはほんとに驚きました(原作読んでなかったし)。もともとフェロモンがぷんぷん匂うような熟女も描けるものの、どちらかというと可愛い系マンガが多いと記憶していたので、非成人向け漫画を描かれること自体に驚きはなかったのですが、最近(雑誌MUJINに掲載された頃から?)ではハード工口の作品も数が増え、その成長の勢いはとどまるところをしりません。生産量が多くなったせいか、粗い絵を目にしたときは心配したこともありましたが、この本を見る限り、その心配はなくなったようです。
 この本はタイトルと絵からわかるようにナースと女医ものです。とくに飽きるわけじゃなく最後まで読み終わりましたが、主人公の吉岡に何かあるんじゃないかと思わせ、結局最後まで何もありませんでした(変な病名でしたが結局それが何か意味があったわけじゃなし)。もっとも、これだけナースや女医相手に一日に何回もやりまくりですから、ある意味では何もなかったわけじゃありませんが。最後には恋愛まで話に絡めるあたり、うまいのを通り越して、ちょっと上手にこなしすぎという印象さえ与えます。この方くらいキャリアがあると、凝ったストーリー設定がなくとも1巻分の連載を描けちゃうんですね。
 ・・・ふと思いましたが、昔から絵柄変わってないですね〜。個人的には『そんなことないよ (MUJIN COMICS)』の単行本発行の頃の絵(というか丁寧さ?)がいちばん好きなんですが、ぱっと見には非常に安定していると言えます。たぶん私が知った時には既に相当のキャリアをつんでいたということかもしれません。いったいこの方は何歳なんでしょう。